おぼえがき

バイク好きが高じてちょっとしたバイク屋みたいなことをはじめました。ネット専門ですがよろしくお願いします!【ジモティー】 https://jmty.jp/profiles/53154b50af8d3510bd00016b

AD02 ラクーン 腰下組み立てする

前回クランクベアリングが粉々になって不動となったラクーン。

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outofnikuyoku.hatenablog.com

腰上なら頻繁にばらしたりしていますが腰下は全く手をつけたことがない。

なので、これを良い機会に腰下OHに挑戦しました。

組み立てるだけなので、構造さえわかれば簡単!と思っていましたがとんだ大間違い。かなりの工夫と手順が必要でした。今回はそのポイントについて自分の覚書きとして、参考になるように書いていきたいと思います。

ちゃんとした整備方法とは違うと思いますがあくまでも自己流で。

 

1.クランクケースの分解

これは前回書いたのですがもう一度。40年近く無整備のエンジンはハンマーでコンコンと叩いたくらいでは割れません。

クランクセパレータで思いっきりこじ開けて、さらにハンマーで叩いてマイナスドライバーなどで楔を打ってなんとか分解できました。

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2.ベアリングの引き抜き

クランクを抜くとおそらくケースにベアリングがくっついた状態で抜けると思います。これを抜くのにベアリングプーラーを使うのですが、必ずケースを100℃くらいにに温めてから抜かないと本当に抜けません。ケースに水を垂らして蒸発するくらいまで温めます。

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ケースのくぼみに水を入れて温めています。

 

3.ベアリング・オイルシールの圧入

これが一番苦労しました。

よくネットで見たのが「ケースを温めて膨張させて」「ベアリングを冷凍して収縮させ」ベアリングが簡単に入る!というもの。

これ、自分もはじめて見たときは「なるほど!!!これなら楽そう」と思ったのですがそんな簡単にはいきませんでした。

確かにこの二つを行うと、何もしない状態よりもかなり入りやすくなるのですが、本当に垂直に入れられないと、斜めにベアリングがはまって抜けません。そのままケースが常温にもどったらもう大変。ケース膨張×ベアリング冷凍で入れられても、ケースとベアリングが一体化してしまうと、もうベアリングだけ冷やすことはできません。ケースを温めることはできてもベアリングも一緒に膨張してしまうのでかなり大変。

 

ここでかなり悩み、考え付いたのがクランクインストーラーを使用したベアリングの圧入方法。

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字が汚いのは置いておいて……。長いボルトをベアリングに通してそれをクランクインストーラーで押し出し、ベアリングを圧入します。これ、驚くほどきれ~~にベアリングが入っていくんです。

もちろんケースの過熱とベアリングの冷凍をお忘れなく。

同様の手順でオイルシールも打ち込むことができます。ラクーンだとクランクのオイルシールがめちゃくちゃに固いので、このやり方じゃないと入りませんでした。(キックやシフトのオイルシールとは固さが違う)

 

 

6.ケースの組み立て

ラクーンをばらして分かったのですが、エンジンの構造がnsr50と全く同じでした。nsrならネットに情報は山ほど溢れていますし、組み立ての手順に悩むことはありませんでした。

blogs.yahoo.co.jp色々サイトを見てまわりましたがこのサイト様が詳しく手順を書かれていて、とても参考になりました。

ミッションのギアの順番なんかは必ずパーツリストとにらめっこしながら確実に組みます。

それで、肝心の組み立て手順なのですが自分はこの順番でないと組めませんでした。

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フライホイール側ベアリング圧入

フライホイールオイルシール圧入

クラッチ側ベアリング圧入

クラッチオイルシール圧入

フライホイール側にクランクシャフト圧入

フライホイール側にミッション、シフトドラム・フォーク挿入

→ケースを閉じる

 

まず、ベアリングは全てケースに入れてしまいます。シャフトにベアリングを入れてしまうとケースをはめるときにかなり苦労します。自分は出来ませんでした。

※ベアリング・オイルシール・クランクシャフトは全て1晩冷凍、ケースは温めておきます。

ミッションはフライホイール側のケースに最初入れてからケースを締めると合わせるのが楽ですね。

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色々がちゃがちゃやって気を抜くと、こんな風にガスケットが破けます……。

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仕方ないのでガスケットを自分で切り出す。もう慣れました。

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ミッションまでケースにはめこんだ図

 

ケースのボルトは対角線上に、何回かに分けて締めこむ。

クランクシャフトのケースとの隙間は左右均等になるようにクランクインストーラーで合わせました。

 

7.完成

ここまでできればあとはクラッチ交換の時の手順と同じ!

ゴールも同然です。

 

1つ注意したいのがシフトのストッパーアーム?のはめこみ

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固定のボルトにぴったりはまる部分まではめこみます。

 

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今回、予備でなぜかシフトチェンジできないエンジンとニコイチしたのですが、原因が判明。シフトのカギがポッキリ折れてました…。

 

 

 

 

余談。圧入に失敗したクランクシャフトをハンマーでぶっ叩いて抜いたりしていたのですが、何も考えずそのまんま叩いてねじ山をダメにしてしまいました。

仕方ないのでダイスでねじ山を修正。初めてダイスを使いましたがけっこうな力が必要なんですね~!556と歯ブラシで削りカスを落としながらなんとか修正できました。

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あと、M12のピッチ1.25のダイスって普通に売ってない。ストレートまで行ってようやく見つけました。

 

(STRAIGHT/ストレート) HSSダイス M12×1.25 18-8122 

 

 

それでもってエンジン装着!!!

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ちゃんと動きました…!!!

 

自作ガスケットのせいかケースのキズのせいか、ちょっとギアオイルが漏れますが、ちゃんと動きます。

壊れてから1ヵ月、色々な試行錯誤を繰り返しながらようやくここまでたどり着きました。自分で組み立てたバイクが動くって、とっても感動モノですね~~~!!!!

 

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これでいつ壊れても直せます。どーんと来いですね。

 

AD02 ラクーン 後輪ロックしたので腰下を分解する

2019年最初の更新です。

 

事の始まりは大晦日。走り納めがしたいと思い、何だかんだで江の島へ向かう途中でした。ラクーンで246を走行中、突然後輪がロック!「やばい!」と思いクラッチを切って路肩に停める。幸いにもキックは普通に降りたので、少し待ってエンジンを再始動。エンジンは難なくかかったのですが、今思えばここで引き返すべきだった。

エンジン音がいつもよりうるさいし、なんか振動も増してる。ちょっとゴロゴロ言ってるような……でも普通に走るから大丈夫かな?なんてそのまま江の島方面へ行ってしまったのです。

違和感はあったものの、普通に走るので今日1日くらいは持つと思ってたのです。

そして、2度目の後輪ロック。今度はキックもびくともしません。押し掛けしようにもタイヤが滑るだけ。これはまずい……。

 

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とりあえず近くにあったコンビニに停車。一緒に走る予定だったツーリング仲間に連絡し、とりあえずそのコンビニに合流することに。

 

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完全に困った。とりあえず工具は積んでるのでシリンダーをばらして見ることに。

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上の写真は別の日に撮った写真ですが、状況は同じ。シリンダ、ピストン共にキズは殆ど無い。で、クランクを動かしてみると完全に固着してる。

 

この辺でメンバーと合流し、散々ですねと雑談。腰上が死んでるだけなら、家に帰って予備のピストンとシリンダを持ってきて修理もできたけど、腰下じゃあどうにもならない。その日ツーリングは解散して自分は軽トラをレンタル。家までバイクを運ぶことに。

 

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散々な大晦日だよ……。

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レンタカー屋で軽トラを借りれたのはいいけどラダーなんかは勿論ない。近くにあったホームセンターでラダー代わりの板と固定用のロープを購入してなんとか積載に成功。板の長さは182でしたが乗せるにはかなりギリギリの長さでした。勾配が急すぎる…。あと、ケチって板の幅も短いの買ったからそれもしんどかったという。でもまぁ不幸中の幸いか、バイクは無事自宅の駐輪場まで帰ってきました。

 

そして年が明けて2019年。

初の腰下OHをします。

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クラッチ。ここまでは見慣れた景色。

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エンジンは殆どnsr系のと同じですが、クラッチがサークリップで止まってます。

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クランクに止まってるナットが固い!

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クランクケースセパレーターでクランクを割ります。元々入っていたボルトは曲げてしまったので適当なもので代用。きちんとボルトは3本で固定してあげないと簡単にひん曲がります。

(STRAIGHT/ストレート) クランクケースセパレーター 19-508 

 

そうしてやっとこさクランクを割る。シフトのシャフトが上手い事抜けなくてかなり苦労しました。外に出てる部分が錆びてたからだと思う。40年近く前のエンジンは専用工具があってもかなり分解に苦労します…。

こびりついたガスケットもカッターでちまちまと削ってやりました。

 

お次の難関がクランクベアリングの引き抜きです。

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ここでも専用工具の出番。

 3本爪 パイロット プーラーベアリング ベアリングプーラー ギア ベアリング 抜き取り 直径16mm-38mm 整備ツール 品質保証

 

 

これだけベアリングを抜けそうな構造をしてるクセにそのまま使っても全然抜けません。

上の写真はそれを何とかするため、石油ストーブでケースを加熱しそのうえでプーラーで引き抜いています。

 

ベアリングよりもケースの方が熱で膨張するから(アルミ)その分ベアリングが外れやすくなるということ。

素手でケースを触れなくなるくらいまで熱したら、プーラーで思いっきり引き抜きます。すると「パキッ」という音と共にベアリングが外れます。大切なのはよく温める事。

 

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ベアリングプーラーはオイルシールを引き抜くのにも使えます。

 

で、やはりこのエンジン、クランクベアリングが死んでました。

ケースを熱してクランクシャフトをハンマーで叩きまくってようやくケースからとれたのがこちら。

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ベアリングの球がない!!???

3つくらい球がどこかに消えた。あと、鉄の破片みたいなのがベアリングに挟まってる!!

こりゃあ走る訳ないよな…というかこんなになるまでエンジンぶん回した自分も悪いか。

 

でも、なんか壊れ方に違和感があるんですよね。

ベアリングがここまで粉々なのにピストンは無傷っていう。普通ピストンが死んでからベアリングが死ぬんじゃあないのかなぁと。自分もここまで壊したのは初めてなのでなんとも言えませんが。

にしても壊れる原因の方はいくつも考えられるわけで、先日ポート加工したシリンダーが原因かもしれないし、燃料を混合給油にしてたことも怪しい。直キャブだったからそこからゴミを吸い込んだという可能性もあるかも。もしくはボアアップ自体に問題があったかも。ヘッドガスケットも自作したやつだし……。

 

しかしいずれにしても弄ってからすぐに壊れたというわけでもなく、ある程度は普通に走れていたんだからタチが悪い。

あとは部品の購入と組み付け。果たして自分にちゃんとできるかどうか…!!!

PE24 トルクブースター自作

 

PEのセッティングが中々上手いように決まらないので、ネットでキャブセッティングについて調べていたらこんなものを発見。

 

トルクブースターの作り方 

http://www.purple.dti.ne.jp/myhp/sarumori/boost.htm

 

トルクブースターとは何ぞや。自分も知りませんでしたが、キャブに仕切り板を設けることで効率の良い吸気を行えるようにしたものらしいです。以下が引用

 

理屈は簡単で、キャブレターの空気入り口側の端からスロットバルブまでを、仕切り板を使って上下に二分割することにより、スロットル開度が少ないときでも理想的なベンチュリー形状を保ち、慣性加給を効率的に行えるようにしたもの

 

なるほど

確かに理屈的にはパワーアップしそうな感じです。

 

http://www.purple.dti.ne.jp/myhp/sarumori/boost/b-kyabzu.JPG

上記記事より。

 

さっそく作ってみよう!

 

まずはノギスでキャブの寸法を適当に測り、紙に書きだす。なんとなくです。

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これをカッターで切り出して実物で合わせて形を整えていきます。

 

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良い形になってきたところで、この型紙を元にアルミ板を切り出す…のですが、手元になかったので銅板で代用(1㎜厚)。これならハサミでも切れて加工が楽でした。

 

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完成!

 

 

ついでに銅板でファンネルも自作してみました。

 

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ファンネル??にしては広がりが少ない。ただの筒ですねこれ。

そして中にはトルクブースターを仕込んであります。

 

実際に乗ってみて、低速のトルクが増した……様な気がする!

そこまで劇的に変わる訳ではないです。トルクブースターの作りが甘かったのかも。

あえて言うなら低回転で高いギアのままアクセルを空けてもエンジンが回ってくれる感じ、粘り強くなった感はありますね。

 

気になるのが銅板の耐久性。走行中に折れてキャブに挟まったりしないかちょっと心配です^^;

分厚いガスケットを楽に切り出したい!!ミシンという手があった

 

前に自作ガスケットの記事を書きましたが

 

outofnikuyoku.hatenablog.com

0.5㎜くらいの薄いガスケットならカッターでなんとか切り出せるのですが、1.5㎜とか分厚いガスケットは簡単には切れません。

キタコ(KITACO) ノンアスガスケットシート 1.0mm 120x150mm 汎用 0900-960-00013 

 

ガスケットを切り出す方法として、カッティングマシーンを使うという手があります。

カッティングマシンを有効活用しよう | mixiユーザー(id:6929029)の日記

 

カッティングマシーンを探したらこんな商品がありました。スキャンしてカットできるという優れもの!!!

ScanNCut(スキャンカット) CM300 カッティングマシン 

 

本来はクラフト用の機械ですが、ガスケットを切り出すのにはもってこいです。

まぁ、本当はこれが欲しかったのですがすぐに買いに行ける値段ではない…何か、家にあるもので楽にガスケットを切り出す方法はないものか。

 

……ミシン!!!!

 

そう、布を縫うためのミシンです。これ、使えるのでは??

 

JANOME 電動ミシン 「両手が使えるフットコントローラータイプ」 JN508DX 

 

 

ミシンなら、一般の家庭に1台は眠っているのではないでしょうか。

自分もズボンのすそを縫う時とか、軽い服の破れを直したり椅子のカバーなんかを作ったりとか素人なりに活用しています。あると便利な1品。

 

ミシンは針を刺して塗っていくわけですが、この針をガスケットの切り出したい形状に合わせて刺していけば、型抜きの要領でガスケットを切り出せるのでは???

 

早速やってみよう!!

 

と、ガスケットを探したのですが前に使い切ってしまい、破片しかありませんでした。

テスト用だし何でもいいか。

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かなり厚めのガスケット。これを普通のカッターで切るのは腕が筋肉痛になります。

 

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ミシンって機械~~って感じがしてなんか好きです。

 

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まず「ぬい目のあらさ」を0.5位にしましょう。この数値が大きいほど布(今の場合はガスケット)を奥に送る距離が大きくなります。なるべく細かく穴をあけていきたいので、この数値は少なく。

 

で、切りました!

 

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ミシンからシートを取り出すと、ポロっと切り出した部分が外れます。

断面も案外綺麗!!これは本当に使えるぞ!

 

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流石にミシンをこんな用途に使う人はいないでしょう。ガスケットシートは固いので、針は厚布用の物を使った方が無難ですね。

ミシンを使うのにも多少は慣れが必要ですが、バイクを弄ろうという人なら特に問題はないと思います。

 

ただ、自分は不器用なのでボルトの穴の様な小さな円はちょっと難しい…。

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うん……。

 

こうゆう場合はおとなしく四角で切り出すのがいいと思います。

そもそも直線で縫うための機械ですから。

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しかしこれ、便利ですね~~。型抜き法とでも名付けましょうか。皆さんも押入れの奥からミシンを引っ張り出して、ガスケットを切り出してみては如何でしょうか。

 

 

AD02 ラクーン PE24装着(キジマインシュレーター)

 

前回ポート加工で上手いこといかなかったので、そのぶん落ちたパワーを補おうと思います。

 

outofnikuyoku.hatenablog.com

 

シリンダーを新しく調達する余裕はないので、前に付けていたPE24を改めて付けようと思います。

 

outofnikuyoku.hatenablog.com

上の記事の時にキャブをPEからNS50Fのものにしています。

この時の感想としては、パワーは劣るけど扱いづらさがなくなる感じで、結局PEは外してしまったのです。

 

それと問題点ももう一つあって

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キタコ(KITACO) マニホールドセット(補修パーツ) MBX50/NS50F/NSR80等 410-1081004 

 

NSR用のPEキャブのセットを購入していたのですが、これだとキャブを交換するためにマニホールドごと交換しないとだめなんです。

シリンダーとキャブが近いから、パワーはかなり稼げそうではありますが交換するのが面倒。

 

そこで今回購入したのがキジマのインシュレーター

 

 キジマ(Kijima) ラバーインシュレーター ピッチ48 PE24対応(31mm径) K507-601

 

 

これならラクーンのマニホールドに直接付けられて、純正のキャブとの交換も容易です。取付けるとこんな感じ。

 

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ラクーン純正のマニホールドだと穴の大きさが絞られてパワーダウンしそうな気もしますが、むしろ扱いやすいキャブになるんじゃないかと期待します。

 

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ごちゃついて見にくいですがキャブを付けるとこんな感じ。

今回は攻めて直キャブです。そもそもエアクリが入る隙間がありません。

 

 

走行インプレ

かなりパワーが出る。ポート加工失敗してパワーバンドが無くなった感じがあったのですが、これだと8000回転辺りからギュアアアアンとトルクフルに走ってくれます。全域でもまんべんなくパワーアップしてます。

ただ、0発進は流速が稼げないからかあまり変化はありません。それでも前のキャブと比べてパワーダウンはしてない感じ。いいね。

前に(ポート加工する前)PEを付けていた時より良くなってる感じ。もしかしたらポート加工が良い方向に働いたのかもしれません。いや、前のキャブがダメダメだったのか??

マニホールドの違いも影響しているのかも。ちゃんと比較できてないのが難です。

 

まだ少ししか走らせていませんが、SJ45 MJ120 JN下から2 AS締めこんで2回転戻し でとりあえずは走ります。中速が少し薄い感じがするのと、全開で回せてないのでJNとMJは煮詰められてません。あと、音はうるさいですね^^;

 

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追記

どうも上のセッティングだと走るけど全域で(特に中開度)けっこう薄い。

とりあえずMJを132にしたけどそれでもまだ薄い。思ったより空気を吸う仕様みたいです。

 

 

 

 

AD02 ラクーン 低速だけすごく濃い時

 

自分のラクーン。今はNS50Fのキャブが付いているのですが、なぜがアイドリングからの立ち上がりでものすごく燃調が濃いんです。

擬音にするならズブズブブブ…ブイ―ーン…って感じで加速していく。

 

白煙も出るし、明らかにかぶっている感じ。

 

ここ最近この症状が顕著になって困っていたのですが、シリンダーをばらしたついでにキャブを分解したときに原因が分かりました。

 

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上の画像には写ってませんが、原因はキャブのフロートを支えるピンを入れる穴が半分欠けていた事!

要は、フロートが完全に機能せず、オーバーフロー気味になっていたということらしいのです。走行中は燃料が多く消費されるから支障はないけど、アイドリング中は軽度のオーバーフローをおこして、それが吸われてめちゃくちゃに濃くなる。

現に、キャブの空気の通り道はかなり湿っていました。

 

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取り外したシリンダーもかなりべちょべちょ。これじゃパワーでないよなぁ。

 

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半分浮き上がっていたフロートのピンを接着剤で固定してあげます。

 

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浮き上がらない様に適当なもので固定。

このやり方は簡単に直せるけど、フロート部分を分解できなくなるのが難点です。

 

硬化後、エンジンに組み付け。今までの様な濃い感じは無くなりました。

確か、前のラクーンのキャブも同じ様な感じでフロートが外れてズブズブに濃かったんだよなぁ。NS系のキャブの持病なのかもしれません。