おぼえがき

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就活を終えて、考えた事とアドバイス少し

 

頼まれた就活についてのアドバイス云々、長くなったのでブログに上げてしまいました。先輩からの就活市場調査とのことでしたが、自分の通う情報系の学部の中ではイレギュラーな方だと思っているので、学部の先輩としてのアドバイスってよりも一個人からのアドバイス(?)として見てもらえると良いと思います。自分自身の振返りの意味も込めて書いたのでちょっと長くなりましたが、参考になれば幸いです。

 

 

◗【最初に】自分の就活ステータス

 説明会に参加した企業は20社程。

 

 少ない方だと思います。

 

 リノベーション事業や厨房機器販売、家電屋や印刷会社、被服関係、テレビ制作会社、二輪の販売店、紙の卸売り会社等々……。いずれも大手は狙っていませんでした。自分の好きな事に「関係する」企業を選んでいたつもりです。本とか、機械とか好きなんですね。

 

 この時期にはエントリーした企業は全て選考終了。7月の時点で内定をいただいたのはそのうち7社程。いずれも本命ではありませんでした。

 

 その後、「自分のやりたいコトは何か」というのを真剣に見つめなおして同人の印刷会社に行き、内定をいただき、現在に至ります。

 

◗就活を始めた時期

 2017年2月から。

 

 遅くもなく早くもない時期から始めたと思っています。やっている人は3年次の夏休みからインターンシップやら会社説明会やら行っていますが、自分の行きたい業界と職種、企業がピンポイントで決まっている上で行かないと意味がないとも思います。自分に適性があるか迷っている業界があるなら、それを確かめにインターンシップへ行って、肌で感じてみるのも良いかもしれません。

 

 自分の年度では2017年3月から就活解禁だったので、2月中は1dayインターンシップ(殆ど会社紹介みたいなもの)に行ったりマイナビの合同説明会に行くなどしながらモチベーションを高めていきました。この頃、大学での就活講習会で進められた就活サイトに片っ端から登録していきましたが、登録した住所に就活パンフが大量に届くようになるので注意。メールも就活用のアカウントを作っておかないと普通のメールが見えないくらい大変なことになります(ほんとに!)。どちらもサイトの設定から受信拒否できるので内定後は早めに解除するのをおすすめ。

 

◗就活が始動してから

 いよいよ3月から選考(エントリー)がスタートされる訳ですが、名前が知られている様ないわゆる人気企業は一瞬でエントリーが定員いっぱいになってしまいます。日をまたいで3月になる瞬間をねらってサイトにアクセスしましょう。ホントにサーバーが落ちます。少子化とは。

 

 自分は大手にあまり興味がなかった(というか諦めてた)のでこの争いに巻き込まれることはありませんでした。しかしここから説明会&試験・面接の怒涛のラッシュが始まります。よくあるエントリーシートなんかは、大手であればあるほど要求されやすいです。そのせいで自分は1社しかエントリーシートを書くことはありませんでした。

 

◗大きな合同説明会に注意…!

 それと、ビックサイトなんかでよくある合同説明会はあまりおすすめしません。あれは会社説明会のための説明会です。既に行きたい企業が決まっているなら2度手間になります。「企業説明会→1次選考」で済むはずの所が「合同説明会→企業説明会→1次選考」になってしまいます。ですが反対に自分の目指す道が分からないという人には企業研究として、いいかもしれません。こんな企業が世の中にはあったのか!と運命の出会いが待っているかもしれませんからね。

 

 でも一番気を付けて欲しいのは、合同説明会やマイナビに掲載・参加されている企業が企業の全てじゃない!!ってことです。

 

 就活大手としてマイナビは有名ですが、サイトに1社掲載してもらうのになんと150万もかかります。プレミアムオプション(優先表示など)をつければ300万。最低でも採用にこれだけの費用を割くことのできる企業だけがマイナビに登録できるのです。

 

one-group.jp

プレミアムパッケージ

300万円/1シーズン(定価料金)

発見導線の強化と、プロによる取材・撮影で学生へのリーチを最大化!

 

ちなみに、例として専修大学への企業求人申込みは無料で行えるらしいです。この差は一体なんなのだろう……。就活はビジネスになります。

 

求人のお願い | 専修大学

  • ご利用は無料です。
  • 学生には翌日には公開され、紙ベースの求人票よりもスピーディーに開示されます。
  • 別途、紙ベースの求人票をお送りいただく必要はありません。
  • 説明会日程、試験日程などもいつでも何回でも更新可能です。
  • 2次募集追加募集採用終了などもいつでも更新可能です。 

 

 合同説明会にブース出展する場合はもっと大変で、2017年12月に行われる就活エキスポに文理総合エリアに出展する場合、最低でも95万円(1ブロック)するそうです。講演会なんかをしようとした日にはプラス70万ほどかかります。

 この他にマイクやモニターなどの備品を借りればさらに経費はかかるし、休日に説明会に参加する社員に手当も出さないといけない。合同説明会に参加できる企業がいかに限られているか、という事ですね。表を載せておきます。

 

one-group.jp

開催地区 東 京
日 程 12月1日(土)
2日(日)
12月8日(土) 12月15日(土)
会 場 ベルサール
渋谷ガーデン
東京ビックサイト ベルサール
渋谷ガーデン
開催時間 11:00~18:00 11:00~18:00 11:00~17:00
参画エリア 単日
参画
両日
参画
単日
参画
単日
参画
参画料金 文理総合
エリア
1ブロック - - \950,000 -
2ブロック - - \1,600,000 -
4ブロック - - \2,700,000 -
6ブロック - - \3,500,000 -
理系EXPO
or
理系エリア
1ブロック \900,000 \1,450,000 - -
2ブロック \1,350,000 \2,150,000 - -
4ブロック - - - -
スペシャ
セッションエリア
フリースペース
1区間
- - \750,000 -
講演会場 大(400席以上) - - \850,000
(500席)
-
中(150席~300席程度) - - \700,000
(300席)
-
小(100席~200席程度) \500,000
(100席)
- - \400,000
(100席)
Uターン就職EXPO
or
Uターン就職エリア
1ブロック - - - \500,000
2ブロック - - - \750,000
採用ツール
配布
学生向けビニール袋への封入 \550,000 \550,000 \550,000

 

 

(否、大学を出ているような人はそのくらいの余裕のある企業に就職するべきなのかもしれません。しかし大学進学率は全体の半数を超えてになって久しいし、どう見るべきか。)

 

◗「100社エントリーして全部落ちた」とは

 よく見る「100社エントリーして全落ち」というエピソードはこういった検索上位に出る企業であったり、合同説明会に講演会付きで参加できるような、競争率が必然的に高くなる企業しかエントリーしなかった人のセリフなのだと思います。

 企業説明会に出て「是非選考に参加してください!私たちは待っています」などと甘い言葉を投げられると、ついつい舞い上がって「ふぅん、じゃあ受けてやってもいいかな」なんて立場でものを言いたくなってしまうことが多々あります。しかし、それはあなたに言っているのではありません。もっと才能に満ち溢れた高学歴インテリに向けられた言葉なのです。なんたって企業は採用活動に相当なお金をかけているのですから、当然対価も吊り上がっていくのです。

 幅広い視点で企業を見ることが重要なのかなと。

 

(それじゃあ広い視点で企業を見つけるにはどうすれば!という話になります。しかしこればかりは何とも難しい。日常に溢れる製品やサービスについて「これはどこから産まれたんだ?」といちいち考えるようにすることが第一歩なのかなとも思います。)

 

◗面接の苦労

 自分は元々口頭でものを伝えるのが下手です。滑舌は良くないし早口だし、何より口を動かしながらものを考えられない人です。 

 そんな訳で面接にはとても苦労しました。話すネタに困った訳ではありません。学部の活動では美術館と連携した企画展や、ボランティアでの活動にサークルでの創作活動や映像制作にアルバイトや同人活動、色々ありました。しかし、いざ面接官を目の前にすると何も言えなくなってしまいます。好きな女の子に告白しようとする時みたいな感じになってしまいます。このあたりは練習あるのみなのかもしれませんが、そうするとテンプレ通りにしかものを言えない残念に人になりかねません。音声読み上げ機の生まれかわりみたいな人も多く見てきました。

 そんな自分でも、場数を踏めばそれなりに口が動く様になりました。やはり練習か。

 

◗就活にはお金も時間もかかる

 企業と同様、就活生にもお金がかかります。

 

 履歴書、証明写真、卒業見込証明書に健康診断書、成績証明書これらを入れる封筒にクリアファイル、切手……書類関係でもこれくらいは必要だし、面接や説明会に行く交通費も馬鹿になりません。そして昼をまたぐことの多い就活、昼食と夕食も外でとることも多く、またも痛い出費。面接練習と一緒に親にお金をねだる練習をした方がいいくらいです。

(自分の場合はバイクで企業まで直行とかして交通費を浮かせていましたが、全くおすすめできないし)まぁ、乗り換えなんかにはかなり強くなると思います。就活ついでに東京観光も楽しんじゃおうくらいの気持ちでいきたいものですね……。

 

それと、就活中は面接がいつ入るか分からないのでバイトのシフトも組みにくくなり収入も減ります。説明会、面接、落選の恐怖、スーツの堅苦しさ、忙しさからの講義の欠席続き……こうした多忙から、就活生は心を病んでいくのかなと思います。

 

 お金と同様、就活には時間もかかります。

 履歴書を書くのは想像以上に時間がかかるし就活セミナーなんかで面接を練習したりすればかなり時間が取られます。移動にも時間はかかるしSPIなんかの勉強をすればもう大変。いかに効率よく息抜きをするか、重要なところだと思います。

 

◗色々書きましたが、自分そこまで努力してません

 一応。これは自慢ではなく反省です。

 正直に申上げますと、自分は≪就活対策講座≫の部類には一度も行った事はありませんし、就職課でしたことと言えばSPIの対策本を1冊借りて10ページで飽きて返却したというだけです。履歴書の自己PRや志望動機は誰にも添削してもらったことはないし、勿論面接も全てぶっつけ本番でした。

 他の就活生が頑張っている中でこんな自分が内定をもらえるはずもなく、第一志望落ち、第二志望落ち第三志望〃……と、至極妥当な結果になりました。努力せずとも就活はできますが、結果はそれ相応です。しかし、就活の努力が確実に結果に返ってくれるとは、にわかに信じられず、努力と言える努力はしませんでした。「この企業で落とされた、ということは元々自分に適性が無かったんだ、落ちてむしろ幸福だ!」くらいのポジティブ(?)シンキング野郎でした。

 

◗自分の就職先の内定が決まるまで

 自分の就活は7月に終わらせました。理由、はクソ熱い夏休みにスーツなんぞを着て歩きたくなかったからです。

 ……というのは理由の一つで、いくらスーツが暑くとも行きたくない企業に就職したくなる訳ではありません。

 

 自分は、いわゆる同人誌が好きで中学生くらいの頃からずっと絵を描いていました。中3の夏に初めてコミケに一般参加して、雲ができる程の熱気と同時に作品への深い愛を感じ、この世界に惚れこみ高2の夏に初めてのサークル参加。自分の脳みそを下手な刺身みたいに盛付けた様なもの(漫画)をお金を出してでも読みたい、という人がいたのか!という感動を知ってしまい、そこからは色々なイベントで本を出したり合同に参加したり。

 

「これ、もう職にするべきでは?」

 

 しかし同人で飯が食べられるなんて非現実的。そこで同人の印刷会社に行くことに。

もちろんマイナビにそんなニッチな求人はなく、印刷会社に電話で採用の問い合わせをしました。とりあえず履歴書を送って欲しいというので送り、暫くして返信があり、本社に伺う事になりました。

 

 表面上、新卒は受け付ていないので企業説明会なんてものはなく、普通の受付で志望動機や同人のキャリアなんかを聞かれました。プチ面接という感じ?

 そしてしばらくすると社長が登場。社長の車に乗って施設まで案内されるという事に。この距離感は中小ならではでしょう。こんな感じで会社案内を終え、また面接。実質役員面接では。とはいっても面接らしい問答もせず、「最近アニメとか何見てるの?」といった様な話を聞かれたりしてました。

 そして後日内定通知……。こんなでいいのか!??今までなら「説明会→筆記試験→1次面接→二次面接→役員面接」で5回も足を運ばないといけなかったのに、なんというかカルチャーショック(?)でした。

 

◗おわりに

 軽い気持ちで自分の半年間の就活を振り返る思いもあり、今回記事をかきました。書いているうちに筆がノッてしまい、想像の4倍ほどの文量になってしまいました。学生の数だけ就活はあると思います。色々な見解も書きましたが独断と偏見ですね。

 現在就活中の人も就活前の人も、この記事を読んで「こんな就活生もいるんだな」くらいの気持ちで読み流していただけたら嬉しいです。