原付バイクって何がいいんでしょうね
普段このブログで原付について書いている自分ですが、その魅力と欠点を自分なりにまとめてみたいと思います。今の時代にバイクって思ったより合っているいるのではないでしょうか。
【はじめに 原付とは】
総排気量50cc(定格出力0.60kW)以下の二輪のもの、「内閣総理大臣が指定する」50cc(0.60kW)以下の三輪のもの、またはこれら以外で20cc(0.25kW)以下の四輪以上のものを原動機付自転車とする。(wikipedia)
なのですが、ここでは50~125ccまでのバイクということで話していきます。たまにピザ屋の3輪車がつけている青ナンバー(ミニカー)もざっくりと原付扱いで話します。
1【原付はコスパが良い!】
一番のメリットはここでしょう。
≪自動車税≫H29現在
・原付一種(~50cc) ……2000円
・原付二種(51~90cc) ……2000円
・原付二種(91~125cc) ……2400円
・ミニカー(~50cc) ……3700円
ちなみにもう一つ上の排気量では
・軽二輪(126~25cc) ……3600円
一方車はといいますと一番安い軽自動車で比較します。
・軽自動車(自家用乗用)……10800円
・軽自動車(自家用貨物)……5000円
・軽自動車(営業用乗用)……6900円
・軽自動車(営業用貨物)……3800円
営業用貨物(3800円)が車の中でダントツに安い税金ですが、これはバンなんかが付けている黒ナンバーですね。「貨物軽自動車運送事業」をはじめる届出を出さないと貰えないナンバーです。個人でも届出さえ出せば取れるそう。
貨物軽自動車運送事業(黒ナンバー)の届出について
ですが普通に買うとしたら自家用乗用(10800円)か自家用貨物(5000円)ですから、倍近く金額も変わります。
さらに軽には車検もありますから、そこでまた費用がかさんでしまうのです。
≪駐車場代も安い≫
田舎ではあまり気にならないこともありますが、都心に近づけば近づくほど駐車場の料金は高くなります。
極端な例ではありますが23区の中央区なんかは5万円もします
東京23区月極駐車場の相場決定版!! | 駐車場コンシェルジュ|東京の月極駐車場専門
1位 中央区 52,129円
京橋エリア 54,685円
築地エリア 53,616円
銀座エリア 52,129円
八丁堀エリア 51,635円
茅場町エリア 51,128円
ベッドタウンの方まで離れても月1万円以上はかかりますから、地味にいたい出費ですね。
こちらは同じ中央区で2輪の駐輪場相場
ざっと見た所、1万円前後で借りられます。五倍の価格差です。
この差額4万円でアニメのBDが買えてしまいますね
2【すり抜けで渋滞回避!】
これは都会に行けば行くほどメリットが大きくなります。
何キロも続く渋滞の横を、サイズの小さい原付ですり抜けるのは爽快です。
抜かされる車としてはたまったものではありませんけどね。
他にも渋滞で巻き込まれないメリットとしては、時間の見積もりが取りやすいという点が挙げられます。
渋滞の多い地域を車で通勤する場合、多少の渋滞も考慮して早めに家をでなくてはなりませんし、予想を上回る渋滞の場合は遅刻確定という事態になります。
しかし渋滞をある程度回避できる原付なら、決まった時間に出発して、決まった時間に到着できます。これはミニカーや車体の大きい原付では一概には言えませんが
3【でも、車と原付って別物でしょう?】
≪積載量・乗車定員≫
確かに、原付では車と比べ運べる物の量が段違いですし、人も多くて2人しか乗れないのが原付です。
ですが、一人暮らしの世帯が増加し続ける昨今。そんなに物や人を運ぶシーンが存在するでしょうか(友達の多い人は必要かもしれませんが…)
1人暮らし世帯34.6%、高齢化で過去最多 15年国勢調査 - 産経ニュース
さみしい一人暮らしの場合、大抵は原付一台で事足りてしまうのです。
それに、原付は想像以上に積載ができます。
新聞配達のギアやカブなんてのは朝刊を300部くらい積んで配達することもありますし、ピザ屋でよく見るジャイロを使えば積載で困ることは稀だと思います。
≪小回りがきく≫
こればバイク一般にも言えることでしょう。道の途中で引き返すときUターンがしやすかったり、駐車場のない店にもバイクなら入れます。狭い道でもビクビクしないで済みますしね
4【でも不便さも大きい】
ここまでつらつらと利点を書いてきましたが、もちろん不満も沢山あります。
・雨がつらい
雨の日も運転できない訳ではありませんが、かなりの精神力と体力を使います。台風の中運転した時は死を感じましたが、反対に「これで運転できるんならもう何も怖くない」という自信にも繋がりました。
屋根があるバイク(キャビーナやジャイロキャノピー)を乗れば少しの雨なら気になりません。が、やはり大雨は厳しい。
他にも大型のウインドスクリーンにハンドルカバーを付ければかなり快適になります。走行中は雨が斜めに当たるため、ほとんど濡れないのです。
・夏暑く冬寒い
見たまんまです。これも雨と同様、装備と服装でなんとかできる部分も大きいですが、やはり暑く冬寒いです。
・音楽が聴けない
車でお気に入りの曲を鳴らしながらドライブするのはなんとも言えない快感があります。また、長距離のドライブではラジオが気を紛らわしてくれることも多いです。
しかし!バイクで音楽を聞くのは難儀です。ましてやラジオはさらに難しい。
ヘルメットに装着するヘッドセットでスマホから音楽を聞くことができるものは売られています。
しかし、バイクは車と違い排気音がダイレクトに聞こえてきます。加えて風の音もすごい。
こうなると走行中は丁度良い音量で聞こえていた音楽が、信号待ちなどの停止中だとかなりうるさくなるという事態が発生します。
個人的には耳が悪くなりそうで怖いというのもありますね
・小排気量の場合、車の流れについていけない
125クラスならそんなことはほとんどないですが、50㏄だと大変です。もちろん法定速度もありますし
・原付一種の場合制限が多い
速度制限、二段階右折、追い越し車線走行禁止、原付通行禁止の道路……こればかりはどうしようもありません。ボアアップして二種登録をしましょう。そうすれば全て解決です。
と、思いつくのはこんな所でしょうか。
極めて実用的な部分に焦点を当てて書いてきました。
上に上げたメリット、デメリットを考慮した上で、乗ってみたいのがベンリィ110というホンダのバイクです。
思いっきり業務用の配達バイクですね。ですがこれ、プロ仕様だと荷台に30㎏詰める広さと耐久性があるし、110㏄でパワフル。前にも後ろにも足元にも荷物を積めます。
さらにヤマハのギア用ルーフが簡単に付くそうなので、雨にも強い!
しかもスマホも充電できるんですってね。
見た目はいかにもな感じですが、是非とも乗ってみたい原付。
ということで今日はここまで。読んでいただいてありがとうございました。