AD02 ラクーン ボアアップキット導入
先日、ラクーンをボアアップさせようと思いボーリングを決行しましたが惜しくも失敗。
どうもラクーンのシリンダーは薄いみたいで、ボーリングするにしてもオーバーサイズピストンくらいが限度なのではないでしょうか。
ボーリングがダメとなると、ボアアップキットを探すしかありません。しかしネットで検索するもボアアップキットはどこも販売終了しているみたい。
全くないことはないのですが、ヤフオクに4万円のボアアップキットがあるくらいで……流石に高いし、キットの排気量がかなり大きいので壊れやすそう&補修部品が手に入らないという問題点もあり、買いたくはありませんでした。(これが半額なら買ってた!)
ラクーンのエンジンはMB50、MB-5 、MTXと共通らしく、部品取りは結構幅広くできます。ラクーンよりも人気のあるMB50の生地を調べていると、何やらMBは海外で結構人気がある車種らしいのです。
海外、なるほど海外! もしかしたら海外のサイトから部品を取り寄せることができるのではないか??
ものは試しと、アメリカ版ヤフオク?ことeBayにて検索してみました。
めっちゃある!!!
中古品どころか新品まである!しかもボアアップキットまで!!
なぜ日本のバイクなのに日本より海外の方が品揃えが良いのか、やはり海外でそれなりの人気車種なのでしょう。
早速こちらのボアアップキットを購入しました。
英語で住所を入力したり、文章をgoogle翻訳にぶちこんだりして色々見ながらなんとか購入できました。英語が苦手な方はセカイモンという日本語版eBayもあるのでそちらを使ってみるのもいいかもしれません。
そして…………届きました!!
こいつがドイツからはるばる船で運ばれてきたと思うと感動ものです。
しかも発送から到着までも意外と早く、注文した次の日には発送、二週間たたないうちには家まで届いてしまったのです。
気になる中身はこんな感じ。
全体的な作りは、だいぶバリはありました。ピストンやシリンダーの角はヤスリで軽く磨いてあげました。マフラーのスタッドボルトも最初からついていたのは嬉しい誤算でした。
商品説明だと70㏄とのことでしたが、どうもシリンダーは45㎜っぽい。てことは65㏄では??そんなにボアアップしてないけどまぁいいか。
そして組み込み。この辺は前にピストン交換してるから楽なものです。車体からエンジンを下ろさずとも交換できるのが良いですね。
エンジンはボロなのにシリンダーだけぴかぴかです。
現在慣らしも終わり(といっても100キロくらいしかしてませんが)感想ですが、やっぱりボアアップは良いです!
65㏄なので1.3倍の排気量になったわけですが、そのまんま1.3倍パワーアップした感じですね。ギア比は変更してないのですが最高速も+10くらい。出だしもかな~りスムーズになりました。なんせ1.3倍ですからね。
セッティングもMJ5番上げくらいでとりあえず問題なさそう。
不安な点としては、空冷なのでエンジンの発熱が心配(実際、前より熱は持つ)なのと、OH時ガスケットの予備が存在しないということ。銅板を切り出すしかなさそう;;
なにはともあれボアアップは無事成功。これで交通の流れにスムーズに乗れますね!!
もし焼き付いたとしても、nsr用の46㎜ピストンなんかは普通に流通しているのでこれに合わせてボーリングしてもらえば問題なし!
そしてパーツがないときには世界に目を向けるという手があるんですね!
ありがとうございました。
AD02 ラクーン クラッチ交換とオイルポンプ取外し
前々から混合仕様だったラクーンですが、オイルポンプはそのままでした。
オイルポンプを外すにはクラッチカバーを外さないといけないので一緒にやっちゃいます。
まずはガスケットの切り出し。
純正部品ではもうガスケットが廃盤になっているので自分で切り出すしかありません。
今まではカッターでネジ穴部分の穴を無理やり開けていたのですが、今回は皮ポンチでブチ開けました。すごく楽で綺麗に空きます。
クラッチを空けます。これはもうクラッチ本体を取り外してますね。
そしてこれが、クラッチプレート。左がラクーン用。右がnsr50のもの。全く同じです。パーツリストを眺めていて、もしやと思ったのですが、ドンピシャでした…!
もちろんスプリングも同じ。流用の幅が広がりますね。
それでもってオイルポンプを外します。ここはちょっと写真を撮り忘れてしまったのですが、手順としてはオイルポンプにある二カ所のボルトを外して、あとは引っこ抜くだけです。樹脂製のギアも一緒に外せます。
わかりにくいですが、オイルポンプを外した画像です。
ポンプの付いていたところにはメクラ栓がはめてあります。
コチラは純正部品で 90851-735-802
で注文できます。念のため、栓には液体ガスケットを塗っておきました。
で、クラッチはns系のものと同じだったのですが、違うのがそれの固定方法。ネットを観ているとどうもns系のクラッチはクラッチナットでがっちり止まっているみたいなの
ですが、ラクーンの場合はサークリップ一つで止めてあるだけでした。特殊工具がいらないぶん楽ですが、信頼性がイマイチとも言えます…。てゆうか事前に特殊工具買ってしまったのが無駄になってしまいました;;
で、最後クラッチのギアをはめる前に2カ所の切り欠きを合わせてからはめます。これはns系のエンジンと全く同じなので、「nsr50 クラッチ交換」なんかで検索すればいくらでも情報は出てきます。
そして乗ってみた感想ですが、めっちゃ良いです!!
オイルポンプを外したことで出だしがスムーズになりました。おそらく駆動ロスがなくなって、エンジンが回りやすくなったのでしょう。最高速も80オーバー出せるようになりました。
クラッチもきちんと繋がるようになって、今までのにゅるっと発進していた感じがグ、グっとエンジンから力伝達している感じ?がわかります。
それに、今まではクラッチが固着ぎみでレバーを引いても若干クラッチが繋がった状態だったのですが、それも解消されました。ギアもスムーズに入ります。
思いのほか効果のあったオイルポンプ取外しと、クラッチ交換。純正部品の流用も確認できて、良い収穫でした。
AD02 ラクーンボアアップ計画 ~ボーリング編~
前回CDIを新調しましたが、やはりそんなに速くならない。
こうなったら手っ取り早くボアアップじゃ!!!
と、これがnsrやらカブ、モンキーなんかだとすぐにキットが手に入るってもんですが、ラクーンとなるとそうはいきません。
同系列のMB系のボアアップキットは存在するのですが、探してもどこも欠品。
ヤフオクやwebikeを見るとMB用のボアアップキットの出品はあるにはあるのですが、どうも相当排気量がでかいやつしかない。100㏄くらいあるのか、スリーブがペラペラです。しかもピストンリングが1本とか。耐久性が不安すぎます。
補修部品は手に入る見込みもないから、これは見送りです。てゆうか高いしね…。
そこで考えました。
前回のピストン流用でns系のピストンがラクーンに入ることは実証済み。
それなら、ns系のボアアップ用ピストンの大きさにシリンダーをボーリングしてもらえば良いのでは!!!
我ながら名案です。
そこで、ボーリングでは有名らしい井上ボーリングさんに依頼しました。
オーダーシートに記入し、シリンダーとピストンを送り見積もりが返ってきます。
使用予定のピストンがこれ
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御注文合計金額:\21,924-
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HONDA ラクーン AD02
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商品コード:BGP
商品名:ボーリングプラトー仕上げ ¥14,040
数量:1
単価:\14,040
金額:\14,040
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商品コード:CL
商品名: CLRS0.05mm
金額:\0
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商品コード:up
商品名:5mmUP(1mm以上加工料) ¥1,440
数量:4
単価:\1,440
金額:\5,760
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※ポート面取りはご指示により実施せず
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商品コード:3
商品名:支給部品:後日支給してもらう?
金額:\0
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商品コード:4
商品名:発送料
数量:1
単価:\500
金額:\500
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※到着確認連絡希望(MAIL)6/28
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< 税抜合計金額 > \20,300
< 消費税 > \1,624
< 合計 > \21,924
プラトーホーニングってのは慣らし運転がいらない特殊な加工らしい。せっかくなのでそれもお願いしました。
~そして後日~
井上さんからの電話
「あの~。お送りしていただいたシリンダーなんですが、アルミ地が出てしまって……」
どうゆうことか、つまりこうなりました!!
限界を超えてしまったんですね…!!!!
スリーブを突破して外側の金属がむき出しになっています!!
ちなみに反対側
ちょっとわかりにくいですが、こちらはまだ地は見えていません。
完全に、自分が欲を出したのがいけなかった。もっと小規模なボアアップならこんなことにならずに済んだのに;;
井上さんが言うには、スリーブを作り直せば再生可能とのことですが、お値段が7~8万はするとのこと。流石にそれは払えない。
とりあえずシリンダーは返送していただいて、今に至ります。ボーリング代の料金こそ請求はされませんでしたが、貴重なシリンダーが一つ死んでしまいました。
もう予備のシリンダーはない!さてどうするか……(続く?)
AD02 ラクーン CDI流用
ラクーン、どうにかして早くならないものかとこの頃はCDIを自作したりしましたが、ついに断念
HT-Roketsさんの自作CDIを作ってみたりしましたが
どうもラクーンと相性が悪いのか、動くには動くのですが点火時期が早すぎる感じです。エンジンがキリキリと嫌な悲鳴をあげるし、何よりスピードが出ない。
サイトにある簡易遅角回路も試してみたのですが、多少マシになるだけで純正より遅いです。出先でCDIが壊れたときの保険にはなるかな?くらいのもの。
マイコンで点火時期をいじれるようにプログラムを組んでみようかとも思いましたが、自分の信頼性の低いプログラムと回路ではやはり不安…。どうにか流用の道を探すことにしたのです。
CDIを見てみると、「MPS-300」の文字。
パーツリストを見るとMB50のものと同じCDIらしいです。
そこでネットの力!「MPS-300 CDI」で検索します。
すると出てくるのは大体海外のサイトなのですが、どうもMBXとMB5の文字が一緒に出てくることが多い。もしかしたら同じなのか?
そこでMBXのCDIを探します。してみると、どうやらNS-1の前期CDIがポン付けらしい。お、これならPOSHの社外品があったはず!
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XSH4K56
まだCDIが新品で買えるのは嬉しい。ダメ元でしたが購入してみることに。
はい!!!つきました!!ポンの付けです!!
そしてちゃんと動く!!どうやら点火系はns-1とさほど変わらないみたいです。
速くなったか?と言われれば、多少早くなりました。ただ、前のCDIがちょくちょく失火していたのが無くなっただけというか、ちゃんと点火した分速くなった、という感じです。
まぁもともとラクーンにはリミッターついてませんからね。
しかし、これでCDIの不安はなくなりました。
自作しないで最初から買えば良かったのに……というのはナシで。
PS.
ラクーンのジェネレータまわり。
ベースをずらすことで点火時期が変更できるようになっています。ネットで色々みてまわっていると、前期nsr50なんかとほぼ同じ?これは色々流用できそうですぞ~~
神奈川~長野 往復400キロツーリング
7月の日、ちょうど会社が3連休でして、せっかくの休みだからどこかに行きたい!!
そんな訳で行ってきました長野県。
訪れたのは山梨との県境にある川上村。
そこにある廻り目平キャンプ場。
深夜2時に神奈川を出発、誰もいない下道をとばしても4時間かかりました。
到着は6時過ぎ。渋滞というより車すらほとんどすれ違わず、かなり快適でした。
今回はV125でのツーリング。さすがにラクーンだとうるさいし、長くは乗ってられないので^^;
キャンプもするので荷物はぎっしり。
メットインにリアボックスもついているので、小さい車体ながら驚くほど積めます。
後部座席にも積もうと思えば全然積めるので、かなりのポテンシャルがあります。
上の写真ではステップ部分が荷物で埋まっていますが、これでもタンデムステップに足を載せれば快適に走行できます。
途中休憩をはさみながらでしたが、200キロ、意外といけるもんですね。
スクータータイプだから運転も楽ですし、振動も少なく音も静かで(比較対象が2stだからね)最高です。インカムで音楽を聴きながらも運転できる。
バイク的な走る楽しさはあまりありませんが、長距離ではむしろ楽で良いです。
で、この廻り目平キャンプ場。キャンプ場から金峰山の登山道まで直接繋がっているのです。
ので、登山もしてきました。
さらっと書いていますが
4時間バイクに乗った後に往復7時間強の登山!!体的にも相当こたえました。
でも、意外となんとかなったのが驚き。やればなんとかなるもんですね。
景色も天候もよかったのですが、キャンプ場から山頂に至るまで、虫がひどかったのが辛かったです。もう暑い時期ですので、仕方がないのかもしれませんがコバエやら、普通のハエの3倍くらいあるハエみたいな虫とか、、虫嫌いな自分としては最初泣きそうになってました。キャンプ場ついてから慌てて虫よけ(一番強そうなやつ)
を速攻で買ってきて、体中にかけまくりましたが、それでも一定数はまとわりついてくるのですから大変です。耳元をいや~な羽音がフォンフォンするもんですから、ノイローゼになりかけます。
ここまで書くと、何やら嫌な登山だったと思うかもしれませんが、そうでもなく。山頂から見渡せる山々は壮観でしたし、苦労したぶん登った後の感動は泣きそうになる程でした。綺麗な景色なんてのは写真やテレビでしょっちゅうみてるのに、自分の目で見てみると全然違うんですよね。「山に登って人生が変わった」なんてセリフをよく耳にしますが、まさか自分がそんなことを思うとは夢にも思いませんでしたね。
下山する頃には虫にもだいぶ慣れ、一緒に登山する仲間、くらいの気分で過ごしていました。(笑)
キャンプ場には入浴施設もあり(結構広い!)ゆっくり疲れを癒してキャンプに。
さすがにBBQをするほどの気力はなかったですが、軽くチューハイを飲みながらほろ酔いで眺める満天の夜空はすべてを洗い流してくれるように素敵でした。
今回の収穫としては
・片道200はギリギリいける。
・それ以上だと高速に乗りたい…
・登山も楽しい
・夏場は虫よけ必須
という感じ?
V125をボアアップして軽二輪にしたいですね~!
耐久性と、任意保険の支払いが不安ですが、これ以上遠くに行く可能性を考えるとやはり高速に乗れるバイクが欲しい。悩ましいところです。
CDIの自作!!とりあえず動く
自分の乗っているラクーン、動くは動くのですが、いかんせんスピードが出ない。
ピストンを変えたりキャブを変えたり、ポートも少し加工してみたのですが、思いのほか効果が出ない。
どうしても5速の9000rpmくらいで頭打ちです。
そこで、前々から気になっていたCDIの変更に着手しようと思いました。
まず思いついたのが他の車種の流用。
ちょうど家にあったC50用のCDIがあったのでそれを装着。コネクタの形状は全く同じで、期待大です!!
ポスポス(キック)ポスポス……ぶるるん!!
おっエンジンかかるもんだね!と思った瞬間
スパー――ン!!!
という破裂音。運動会の空砲みたいな音です。
これはやばい…色々調べてみると、おそらくアフターファイアというやつではないか、と。
混合気の点火タイミングが遅すぎて、マフラーに入ってから燃焼、爆発音がそのまま聞こえるというワケです。
CDIの流用もそう簡単ではないな……そういえば、前にCDIの自作の記事を見た記憶がある。あれだ!!
検索してみると、あるわあるわ、みんな作ってるんだね
私が参考にしたのが以下のサイト様です。
↑ヤフージオディーズ閉鎖でリンクが死んでました。
リニューアル後のサイトができてました。↓
HT- Rocket
というネーミングだそうです。
回路図を見ているだけで頭が痛くなる自分ですが、このサイト、かなり親切に説明が書いてあるのではじめての電子工作にピッタリでした。
SCRってなに??フォトかプラって??サイリスタってだから何!!!
ってくらいでも、根気があれば作れます。
抵抗とか、こんなに沢山いらないんですけどね、セットでしか売ってないから。
作り方やら何やらはサイトを見るのがいちばん分かりやすいので省略。
慣れないながらの制作は日曜の丸一日を費やしました。
そして完成!!
はんだ付けと部品のレイアウトが汚いです!!
袋がついてるのは、とりあえず回路保護のため。さすがに裸でバイクに積むわけにもいかないので
まずはプラグをはずして火花確認
バチバチバチ!!!
すごい…!今までのCDIじゃn、こんな分かりやすい火花出てなかったよ!!
キックをちょこっと踏んだだけでバチバチです。
やっぱり経年劣化って恐ろしい
次にエンジンをかけます!!
しかし、何回かキックをするもかからず、チョークを引いてエンジンをかけたら、始動した。
徳用パック^^;
いままでよりも力強い音!これは期待できそう!!と思った矢先、エンジンが止まる。
チョークを引いている状態なら、3000くらいでエンジンはまわるけど、チョークを切るとエンジンが止まる。これいかに。何回か試してみると、どうも回転数1500を下回るとプツンとエンジンが止まるみたい。
単にエンジンが温まってないだけ??しかし、この日は雨だったので実験はまた後日に。
いや~~でも部品から組み立てたCDIでエンジンがかかるのって嬉しいなぁ
AD02 ラクーン ピストン交換とポート加工少し まだ不調
最近またラクーンをいじりはじめました
外装のボロさなど色々直したい点はありますが…今回はエンジン。
最高速が伸びないのです。
2st独特の甲高い音を近所迷惑に響かせながら、かたや出ているスピードは60キロ。
見た目もずいぶんイジってある感じなのにこの遅さはちょっと納得いきません。
古いバイクですし、キックも軽い気がする、というわけで、ピストンまわりをリフレッシュです!!
……とはいっても、このバイク、いかんせん部品供給がない!
ホンダの純正部品で問い合わせてもラクーンの品番(180)の部品だとほぼほぼ欠品だったりします。
となると流用しかありません。
データによると、シリンダーの内径×行程が39.0×41.4だそう。
調べてみると、これはns系のシリンダーと同じ。つまり流用できる可能性が!
さっそく、nsr50のシリンダーガスケットを買ってきて、手持ちのMB50(ラクーンと同じ)のガスケットで比べてみる。
これでうまくいけば……と思ったのですが、どうもスタッドボルトの位置が違う!!
ラクーンの方がボルトとボルトの間隔が狭いです。空冷と水冷だから結構違うみたいですね。これが同じならラクーンをついでに水冷化できるかもと思ったのですが。
さて、シリンダーはどうにもならないので、手持ちの予備エンジンから拝借。あんまり綺麗なものではないですが、こいつが実験台です。
そしてピストン。これもnsr50用のピストンを購入してきて、ラクーンのものと比較します。
左がラクーン 右がNSR50用のシリンダー
見た感じ、寸法も同じです!!やった! ピストンピンも同じで、流用できそう。
ぱっと見の違いとしては、ラクーンピストンが鉄製?で重く、nsrのものはアルミなのか、軽いです。これは性能アップも期待できそう!
それと、nsrのものはピストンの横に大きな穴?があいてます。軽量化のため??
ポート加工
せっかくシリンダーを外したのでポート加工もします。
とはいいつつ、ポート加工は自分も初めて。ネットを見てみると「失敗した」とか「低回転が回らない」とか色々あって不安でしたが、やってみたい興味の方が勝つわけで、ちょっと加工します。
安物の電動ドリルと250円の金工ヤスリです。
削った……??
チキンなのでそんなに多くは削りません
とりあえず排気側だけ削りました。0.5ミリか1ミリ上に上げたかな?ってくらい
削りカスをみると結構削れてるっぽいです。意外とシリンダーってやわらかいんですね
ある程度削ったらシリンダーを斜め45度でクロス状にヤスリ掛けしていきます。ホーニングってやつらしいです。効果のほどは不明。
さあ、準備が整ったところで腰上の交換です!!
はい。予想以上にボロいシリンダー。
走行距離は5000いってないハズなんだけど、放置期間が長いからこんなボロなのかな。
で、このシリンダーがかなり固着してる!!
ハンマーでたたいてもびくともしないし、ガスケットってこんな接着する??
最終的に貫通ドライバーをクランクとシリンダの間に打ち込んでこじあけました。30分くらい頑張ったかな…。
いよいよピストンとご対面です
汚い……!カーボンが蓄積しまくってます。
こっちが取り外したシリンダー。
画像ではよく分かりませんが、縦キズがだいぶ入ってました。こんなでもちゃんと走るんだなと驚き。
そして、どんどん組んでいきます
ガスケットをはがして、ピストン入れて、問題発生
ピストンのサークリップがつかない!!!
明らかにサイズが大きいんです。ナップスでNSR50用で売ってたのを買ってきたのに……
仕方ないのでサークリップをペンチで切断。サイズを小さくして取り付けました。
大丈夫かこれ……10000rpm回すエンジンなのに^^;早速雲行きが怪しいです。
そして問題点2
スタッドボルトごと外れる。シリンダーに固定されているスタッドボルトですが、ヘッドを外すときにナットが固着していてスタッドボルトごと外れる事態に。普通なら固着したナットを外せばいいんですが、これがどうやっても外れない!!仕方ないのでこれは予備のエンジンから拝借したものを使います。
スタッドボルトといえばマフラーの方も外れなかった。替えのシリンダーにはマフラーのボルトがついてなく、今のシリンダーから外して使おうと思ったのですが全く取れず。これは仕方ないので普通のボルトを直でいれてマフラーを固定します。
あとで新品を買うか……
そんなこんなで組み付け!!プラグ穴にオイルを入れてやって、ちょっと空回し。感覚でわかるくらい圧縮が増してる!!
で、エンジン始動。これで2次エアとか入ってたらまた1からばらさなくてはなりません。ドキドキ
ポスポス……ポスポス……ブルルルルン!!!
無事エンジン始動!なんとかなるもんだ。
ここでもし2次エアを吸ってれば勝手に回転数が上昇したりするもんですが、今回はアイドリングも安定しています。
よっしゃ!!ちょっと乗ってくる!!
辺りはもう夜でしたがこうなったら乗るしかない!!もし壊れたら押して帰ろう!!
雨降ってるけど、まあいいでしょ
乗り心地は以前とさほど変わらず、ちょっと回りやすくなったかな~
とか思ってたら、突然プスン
エンジン停止。慌てて何回かキックしてみるとエンジンはかかる。でもまた停止
ヤバい。。とりあえず近所だったので押して帰りました。
キックの圧縮はちゃんとあるし、気になるのはエンジン回すとかすかにバチバチ音がする。。。ピストンが当たってる??いやそんなまさか。
直キャブに雨だからそれでカブったのかもしれない・・とりあえず今日はここでおしまい。一筋縄ではいきません。
追記
どうやらキャブのセッティングが変わっていたようです。
MJを上げて125、ニードルを一番上(薄くする方)にしたらとりあえずちゃんと走るようになりました。