バイクは天候に弱い乗り物です。雨が降ればずぶ濡れですし、冬が来れば風が寒い。
道行くジャイロキャノピーを横目に「自分のバイクに屋根があればな~~」と何回考えたか。
しかし中々行動には移せず年月だけが過ぎていきました。そんなある日
「バイクに屋根つけられませんか?」
前にバイクを販売したSさんからの依頼でした。
人のお金でやれるなら是非やってみたい!!!ということで
作りました!!!!

今回のコンセプトは
- なるべく加工をしない
- 溶接をしない
- ジャイロキャノピーの部品を使う
- ホームセンターで手に入る部品で作る
- 他のバイクにも流用できる作成方法
5点を意識しました。
ブログを見ていただいた人にやる気と少しの工具があれば誰でも作れる屋根付きバイクを目指します。
フロント部分
前かご用の延長ボルトを組み合わせています。
そこにL字の鉄アングル(3㎜)を交わらせて取り付けます。

ただの鉄板だと3㎜でも結構たわみます。L字ならたわまないため強度が期待できます。
横から見るとこんな感じ。

かなり延長されてますね…少し不安ですがここまで伸ばさないとヘッドライトに干渉してしまいます。
スクリーン取り付け部
前述のL字アングルからスクリーンの幅ぶんのステーを伸ばしています。

それなりに強度は出ているはずですがスクリーンはどうしても少したわみます。
そしてステーの端を少し余らせてミラーを取り付けています。

元の位置にミラーをつけるとハンドルが切れないため苦肉の策です。
視認性は問題ありませんが振動でプルプルします。
本当はスクリーンにかかる負担を最小限にしたいので可能であればハンドルにミラーを付けたいところ。バーエンドに取り付けるタイプのミラーならなんとかなりそうです。
リア・支柱
支柱を支えるプレートは
巾広プレート60×300

これはすばらしいです。まず、元から空いている穴がジャイロの支柱の幅とピッタリ同じなんです!

そして肝心の支柱ですが、これは上下逆さまにして取り付けてあります。
なぜかと言うと、支柱の上側には屋根固定用のナットが溶接されているからです。
このナット部を利用しボルトでプレートと支柱を固定しています。強度確保のためL字のステーも入れています。これでかなりがっちりした作りになります。

下から見るとこんな感じ。

屋根(ルーフ部分)
普通に付いているように見えますが、これは悩みました。
支柱を逆さまにつけているため屋根と支柱を固定できるものがないのです。
そこで考えました。

バーエンドを利用したサンドイッチです!!!
ごちゃごちゃとステーを使うよりもスマートで軽量です。
そこまで強度を求める部分ではないはずなのでこれで十分です。思いっきり取ろうとしなければ外れないくらいの強度はあります。
スクリーン~ルーフ部
両端にステーを伸ばして固定してあります。間にはゴムワッシャーも入れておきましょう。真ん中にも念のためボルト一本。

ここの作業中に気が付いたのですが、これスクリーンが上下逆についてますね!
どうりで形が合わないと思った…。
そして完成・まとめ
こうして完成した屋根付きバイク。構想2週間、製作期間2日です。
かかった費用
・ジャイロキャノピールーフセット(中古) 15000円
・ステーなど金具、ボルト 10000円
約25000円ほどで作れました。
プレートなどの金具が思いのほか高いです。
試運転もしましたが一般道を普通に走る分には強度も問題なさそうです。
走っていてギシギシたわむ感じもありません。屋根につつまれている安心感!すごい!!
そしてすれ違う人たちの視線!!むずがゆいです。
単に屋根を付けたい、というだけなら1万円程度で中華屋根が買えます。
ですが作りはしょぼいしギシギシうるさいし、何より取り付けがミラーと友締めなのでハンドルをとられてしまうデメリット。
今回の作成方法なら基本的にスクーター全般に取り付け可能です。
もしどこか壊れてしまった場合にもジャイロキャノピー用の部品は港にあふれていますし、金具はいつでもホームセンターで購入可能です。そして溶接などの設備がなくても作れる屋根!!(グラインダーとドリルは必要ですがそれだけ!)
是非一度チャレンジしてみてはいががでしょうか?
もちろん制作依頼や相談などもお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
追記
屋根の高さが低すぎたのでアルミパイプにて延長しました。
追追記
これでも高さが足りないためフロント部分さらに延長しました。


