黒ナンバーを取るまで
軽貨物運送を始めるまでのお話
前回のエントリで「何でもいいから車に乗りたいけどお金がない」→「個人で運送やれば車の所有+少しのもうけになるのでは?」とゆうようなことを書きました。
その思い付きから1週間……なんと車買っちゃいました!!
自分でも褒めたいくらいの行動力です。
名義変更と貨物の申請手続きも済んで現在黒ナンバーがついています。
上の写真でも分かるように車種は人気のサンバー。外内装は良くないですが、話によればメンテナンスはかな~りマメに行われていたそうで。整備記録をまとめたノートもあるのですがエンジンオイルなんかもしょっちゅう交換されてます。逆に言えばオイルが抜けてるからなのか…?なにせ距離が16万キロの車体なのでどこがどう壊れてもおかしくない訳で。
とりあえず、現状きちんと走るのでこのままいきます。
ここからが本題。
軽自動車の黒ナンバー申請、やってしまえば難しいことではなかったのですがネットなんかで探しても中々情報が出てこない。運輸支局のサイトを見てもなんか分かりにくいし、覚書の意味も含めて黒ナンバーの手順を書いていこうと思います。
大まかな流れ
a:運輸支局輸送課に軽貨物運送のための書類を提出
b:上の書類を通して「事業用自動車等連絡書」にハンコをもらう
c:住民票の写し(マイナンバーなし)を役所なんかでもらう
d:軽自動車検査協会でナンバー変更手続きを行う
e:ナンバープレートを取得!!終わり!
a:運輸支局輸送課に軽貨物運送のための書類を提出
2月や3月、運輸支局はナンバーの申請なんかでむちゃくちゃ混んでいましたが(車が駐められないくらい!)輸送課はそこまででもなく。普通の人が行く部署ではないのでかなり分かりにくい場所にあると思います。
ここで必要なのが
(1)「貨物軽自動車運送事業経営届出書」(提出用・控え用の合計2部)
(2)「運賃料金設定届出書」(提出用・控え用の合計2部)
(3)「運賃料金表」(提出用・控え用の合計2部)
(4)「事業用自動車等連絡書」(同じものを2枚)
(5)車検証のコピー(新車の場合は、車台番号が確認できる書面(完成検査証など)のコピー)
これらの書類は全て運輸支局のサイトからDLできます。
控えも含めて2枚持っていきましょう。
車両を譲り受けて名義変更をする前に運輸支局に行って大丈夫です。
自分が困ったのが「運賃料金表」料金なんて案件によって様々だろうから、それを一律に決めるって言っても無理。ようは形式的なものだと思うのでネットで「運賃料金設定届出書」なんて検索して、出てきたそれっぽい料金表を丸写ししたらOKでした…!!
ほかはサイトの見本を参考にすれば迷うところはないと思います。
b:上の書類を通して「事業用自動車等連絡書」にハンコをもらう
書類を提出したら上の連絡所にハンコをもらえます。これで晴れて検査協会にナンバーの申請ができるようになります。
c:住民票の写し(マイナンバーなし)を役所なんかでもらう
運輸支局では住民票は要りませんが検査協会で名義変更をする際には必要です。
川崎市ならどの区の役所でも市内なら住民票が貰えるので楽。マイナンバー取ってればコンビニで住民票が取れるんですけどねぇ。
d:軽自動車検査協会でナンバー変更手続きを行う
ここまでくればあとは普通の軽自動車の名義変更と同じ。上でもらった連絡書と名義変更の書類を一緒に出せば問題なし。前に1回名義変更は経験してるので何とかなる~と思ったのですが完全に忘れてる。窓口のお姉さんに聴きまくりました。忙しい時期なのに申し訳ない。ちゃんとネットやらで手順と書類を確認してから検査協会に行きましょう。
e:ナンバープレートを取得!!終わり!
あとはナンバー代を払えばおしまいです!
これで晴れて黒ナンバーの仲間入りです。ところでナンバーもらって初めて気づいたのですが軽自動車は「り」「れ」が事業用のナンバーなんですね。
おわりに
ここまできたら次は任意保険に加入するのですが、黒ナンバーは保険がむちゃくちゃ高い!!わかってはいたけれど想像のそれよりさらに高い!15万くらいの見積もりでした。この辺については次回記事にできたらと思います。
お金がなくて車に乗れない!そうだ車でお金をつくればいいんじゃん!!
このブログで散々バイクの記事ばかり書いている自分ですが、本当のところは車の方が好きだったりします。
なんたってエアコン効くし雨に濡れないし快適だし。
でも、車に乗るためにはお金がかかる。2年ほど前に3万円で拾ってきたミニカを乗り回して遊んでいたことがありましたが
これも結局維持のコストと使用回数の少なさを考えて売り飛ばしてしまいました。車はちゃんと動いていたんだけど、今考えると勿体ない。
車に対する欲求は周期をめぐってまたやってきます。
前回の二の舞にならないように、車を維持するためにどうしたら良いのか考えました。
正直、自分の生活環境には車は必要ありません。
通勤は敷地の都合でバイクか電車通勤しかできませんし、買い物もバイクがあれば大抵のものは積めます。ホームセンターなんかで大きい資材を買ったとしてもレンタルの軽トラを借りれば済むし、車はほんとに必要ない。
だけどこれは趣味。必要とか不要とかそうゆう事じゃない。
とはいっても別にスポーツカーとか高級車に乗りたいとかは全くなくて、前に乗ってたミニカでもそれなりに満足してたくらいです。
自分が車に求めるものは殆どなくて
2.エアコンがついてる ついてない車を探す方が難しいでしょ
3.維持費が安い となると軽か
4.バイクが乘る ヤフオクでバイクを引き取れるからね
このくらいです。ぶっちゃけタイヤが4個ついていれば何でもOK!
ちょっとくらい壊れても整備の勉強ってことで自分で何とか直したいし。むしろそれが楽しみでもあります。
ここまで考えた時点で選択肢は殆どありません。
そう、軽トラか、軽バンです。貨物なら税金も安いしバイクも余裕で乗る。維持費も安いとくればこれしかありません。
でも、前に乗ってたミニカも軽貨物……そもそも駐車場が自分の住んでいる地域だと1万円前後は間違いなくかかるので、安月給の自分には厳しい出費です。(バイクは月1000円で1台止められるのでかな~り助かってる)
そんなわけで、ようやくここで本題が出ます。
「車にかかる出費は車に稼いでもらえばいいのでは??」
ということです。具体的に言えば、車を使った副業をすれば良いんじゃん!!ってこと。
ネットって便利ですね。こんなサービスがありました。
こんな感じのマッチング系配達サービス。アプリで好きな時に配達依頼を受けて、集荷と配送を行うサービス達です。
会社が休みの時に自家用車で配達すれば、お金も儲かるしドライブもできるし一石二鳥だと思うんです。
正直、車で通勤ができない以上休日しか車を動かす機会がありません。そうなると大抵は旅行とか買い物とか、いわゆる消費行動が中心になるわけで車の維持費プラスさらなる消費で家計が燃え尽きてしまいます。かといって車に乗らないのは買った意味がないわけですし、この配送サービスはなんとも合理的な運用方法だと思ったわけです。
うまくいけば利益も出せるだろうし、更に良いことには自分はラジオが趣味で、休日は時間があれば1日中TOKYOFMを聞いているというヘビーユーザー。車に乗りながらラジオを聴けばドライブにラジオに副収入というなんとも良いことづくめの計画ということになります!!
そうと思い立ったら行動です!早速週末は中古車を漁りに行くっきゃない…!!
たぶん続きます。
AD02 ラクーン マフラーの延長と腰上交換
前回のエントリーでシリンダーの根元から排気漏れしていたことが決定的になりました。
どうもシリンダーのマフラー取り付け部が怪しい。ポート加工した時にガスケットのはまる部分まで削ってしまったのかも。
それにマフラーのスタッドボルトがなめてしまった。普通のシリンダーなら交換で済むのですが、このボアアップシリンダー、全然スタッドボルトが外れない。もしかしてシリンダーに埋め込まれてる?
よくわからないのですがとりあえずこのままでは埒が明かない。仕方ないので純正の50シリンダーに戻すことに。
腰上交換も随分と慣れました。40分くらいで組み直せるようになってきましたね。
50㏄シリンダーでしばらく走行しましたが、排気漏れはでませんでした(使いまわしのガスケット使ったのに!)。やっぱりシリンダーが悪かったみたいです^^;
それだったら、前回断念したnsr加工マフラーを付けられるのではないか!!?
……と、マフラーを付けようとしたのですが付かない!
どうもシリンダーのスタッドボルトが短くて取り付けられないみたいです。
なにか使えるものはないかとナップスを物色。ナップスはnsrコーナーがあるので緊急の部品調達なんかにとっても重宝します。
それで見つけてきたのがこちら。
右のボルトがNSR用。左がナップスのNSRコーナーに置いてあった謎のスタッドボルト。これならちょうど良さそう~!!なんて思ったのですがこれ、どうもおかしい。
M6のボルトを入れたら入らないし、M8のボルトを入れると貫通する。M8のピッチ違い??なんて思いましたが部品番号で検索してみると、どうもM7であることが判明!
そんなナット売ってないぞ! CBR600等用らしいのですが、ホームセンターにもナップスにもそんなナットは無いと言われてしまった。(じゃあなんでボルトは置くんじゃい)
も~仕方ないのでスタッドボルトを自作します!マフラーとかその辺の重要な部品を自作したくないのだけれど(マフラー切断してる人が言うセリフではない)この休日中に整備を終わらせたかった一心です。M7はそのうちモノタロウで注文します。
ホームセンターに売っていたM8の寸切りボルトを任意の長さに切る!!
想像以上に楽に切れたのでむしろ強度が心配でなりません。
切りました。念のためM8のダイスでひっかかりがなくなるまで削る。切ったり削ったりする時は念のため556でゴミを落としながら処理してやります。(写真は666ですが)
それで、今回普通のユニクロメッキの寸切りボルトを使ったのですがその理由は
ステンレスだと膨張率の違いでシリンダーのアルミをかじってしまう恐れがある。
ユニクロ(もろい)ならシリンダーを痛める心配がないのでは。
と言う推測から。
で、取り付けたのがこちら。
カチ上がってるな~~!!
リアを一式カブにしているおかげで車高が上がってる分、無理なマフラーの取り付けができます。前につけてたエイプのリアだとこうもいかない。
上が問題の延長マフラー。こんなに適当な感じなのにオイルが滴ったりはしていません。まぁまだそんなに走ってないのでなんとも言えませんが。
こんなマフラーですがラクーン純正の穴あき補修マフラーよりはずっとパワーが出ます!アップガレージのメーカー不明訳ありマフラーも侮れません。
とはいっても80くらいが限界。目標は目指せ100なのですが、まだまだ道は長い。
50で100を瞬間的にでも出せたらラクーンもひと段落しようと思うんだけどな~~。
あとがき
リアタイヤ変えました。
タイヤはダンロップのD104。ネットで2000円台でそれなりに良さそうなものを探してたどり着きました。パターンも独特で嫌いじゃないです。
グリップ性能はよくわかりません。なんせ、前にはいていたタイヤが15年前の中古タイヤだったから。ホイールのおまけでついてきたタイヤなんですが、少しブレーキを踏みこむとすぐにタイヤロックするというものです。
とりあえず70キロくらい出しても問題なく止まるので一安心。ついでにカチカチだったハブダンパーも交換して今日はおしまい。
つぎは吸気系のチューニングかな~~。
AD02 ラクーン nsr用マフラーを無理やり取り付ける
先日エンジンが死んだラクーンですが、その焼き付きの原因というのがおそらくマフラーからの排気もれ。
2stは排気ガスをマフラーからシリンダー内にもう一度戻す構造になっています。その混合気が戻るときに外気を一緒に吸い、薄くなって焼き付いたのではないかと予測しています。
実際、焼き付く前のマフラーの付け根からはオイルが垂れていました。
原因はガスケットの使い回しと、それ以上に決定的なのがマフラーがシリンダーにきちんとはまっていなかったこと。
自分のラクーンのシリンダーですが、今ついているのがmb50用のシリンダーなんです。付くことは付くのですが、排気の出口角度がびみょ~に違ってマフラーがちゃんと付かないみたいなんです。これ以上押し込むのはマフラーがフレームに干渉して無理です。
どうしようかと迷った結果…nsr用のマフラーを取り付けることにしました。
ラクーンとns系のシリンダーは排気口の形は同じ。ですが角度が80度?くらいズレてる。そのまんま取り付けると訳のわからない方向にマフラーが付くので、使い物になりません。
社外のマフラーなんかでは取り付け部のフランジがフリーになってて、角度が変えられるものがありますがあれも基本的にダメ。ブレーキペダルに干渉してしまいます。
そこで、マフラーを延長してブレーキペダルの干渉を回避&取り付け部の角度を変えます!!
使用したのはホームセンターで適当に見つけてきた鋼管。調べてみるとガス管用らしい。マフラーも排気ガスだしOKでしょ。
こいつをグラインダーでカットして、マフラーとニコイチ!
想像以上にサイズがぴったりだったので耐熱ガスケットのみで繋げてます。
ステーで無理やり装着。
で、走ってみると普通に走る!もともとのマフラーの特性はよくわかりませんが、8000回転あたりから急にパワーが出る感じ。いかにも2ストって感じがします。
しかし、しばらく走っていると接続部分からオイルが飛び散ってくる。
やはりガスケットだけだと漏れるか……。
しかたないのでお得意のオートウエルドで接着。
そして試走。
……したのですが!ダメでした!!
オートウエルドが割れた!振動に耐えられなかったのか熱に負けたのか脱脂が足りなかったのか、排気漏れしています。
試しに、もう一本切断延長していたNS50Fのマフラーでも試してみる。
これもダメ。やっぱりオートウエルドが割れる。
しかし、排気漏れの部分をよくよく見てみるとどうもマフラーを継手してる部分からではない??
どうもシリンダーとマフラーの接続部分から漏れてるみたいなんです。
これはマフラーと言うよりシリンダーが悪いのか?(ガスケットはもちろん新品)
とりあえず今週は保留!週末にシリンダーを交換して漏れが出るかどうか確認だ~~!!
エンジンが組みあがっても全然走り出せないとか、しんどいです……^^;
AD02 ラクーン 腰下組み立てする
前回クランクベアリングが粉々になって不動となったラクーン。
腰上なら頻繁にばらしたりしていますが腰下は全く手をつけたことがない。
なので、これを良い機会に腰下OHに挑戦しました。
組み立てるだけなので、構造さえわかれば簡単!と思っていましたがとんだ大間違い。かなりの工夫と手順が必要でした。今回はそのポイントについて自分の覚書きとして、参考になるように書いていきたいと思います。
ちゃんとした整備方法とは違うと思いますがあくまでも自己流で。
1.クランクケースの分解
これは前回書いたのですがもう一度。40年近く無整備のエンジンはハンマーでコンコンと叩いたくらいでは割れません。
クランクセパレータで思いっきりこじ開けて、さらにハンマーで叩いてマイナスドライバーなどで楔を打ってなんとか分解できました。
2.ベアリングの引き抜き
クランクを抜くとおそらくケースにベアリングがくっついた状態で抜けると思います。これを抜くのにベアリングプーラーを使うのですが、必ずケースを100℃くらいにに温めてから抜かないと本当に抜けません。ケースに水を垂らして蒸発するくらいまで温めます。
ケースのくぼみに水を入れて温めています。
3.ベアリング・オイルシールの圧入
これが一番苦労しました。
よくネットで見たのが「ケースを温めて膨張させて」「ベアリングを冷凍して収縮させ」ベアリングが簡単に入る!というもの。
これ、自分もはじめて見たときは「なるほど!!!これなら楽そう」と思ったのですがそんな簡単にはいきませんでした。
確かにこの二つを行うと、何もしない状態よりもかなり入りやすくなるのですが、本当に垂直に入れられないと、斜めにベアリングがはまって抜けません。そのままケースが常温にもどったらもう大変。ケース膨張×ベアリング冷凍で入れられても、ケースとベアリングが一体化してしまうと、もうベアリングだけ冷やすことはできません。ケースを温めることはできてもベアリングも一緒に膨張してしまうのでかなり大変。
ここでかなり悩み、考え付いたのがクランクインストーラーを使用したベアリングの圧入方法。
字が汚いのは置いておいて……。長いボルトをベアリングに通してそれをクランクインストーラーで押し出し、ベアリングを圧入します。これ、驚くほどきれ~~にベアリングが入っていくんです。
もちろんケースの過熱とベアリングの冷凍をお忘れなく。
同様の手順でオイルシールも打ち込むことができます。ラクーンだとクランクのオイルシールがめちゃくちゃに固いので、このやり方じゃないと入りませんでした。(キックやシフトのオイルシールとは固さが違う)
6.ケースの組み立て
ラクーンをばらして分かったのですが、エンジンの構造がnsr50と全く同じでした。nsrならネットに情報は山ほど溢れていますし、組み立ての手順に悩むことはありませんでした。
blogs.yahoo.co.jp色々サイトを見てまわりましたがこのサイト様が詳しく手順を書かれていて、とても参考になりました。
ミッションのギアの順番なんかは必ずパーツリストとにらめっこしながら確実に組みます。
それで、肝心の組み立て手順なのですが自分はこの順番でないと組めませんでした。
①フライホイール側ベアリング圧入
③クラッチ側ベアリング圧入
⑤フライホイール側にクランクシャフト圧入
⑥フライホイール側にミッション、シフトドラム・フォーク挿入
→ケースを閉じる
まず、ベアリングは全てケースに入れてしまいます。シャフトにベアリングを入れてしまうとケースをはめるときにかなり苦労します。自分は出来ませんでした。
※ベアリング・オイルシール・クランクシャフトは全て1晩冷凍、ケースは温めておきます。
ミッションはフライホイール側のケースに最初入れてからケースを締めると合わせるのが楽ですね。
色々がちゃがちゃやって気を抜くと、こんな風にガスケットが破けます……。
仕方ないのでガスケットを自分で切り出す。もう慣れました。
ミッションまでケースにはめこんだ図
ケースのボルトは対角線上に、何回かに分けて締めこむ。
クランクシャフトのケースとの隙間は左右均等になるようにクランクインストーラーで合わせました。
7.完成
ここまでできればあとはクラッチ交換の時の手順と同じ!
ゴールも同然です。
1つ注意したいのがシフトのストッパーアーム?のはめこみ
固定のボルトにぴったりはまる部分まではめこみます。
今回、予備でなぜかシフトチェンジできないエンジンとニコイチしたのですが、原因が判明。シフトのカギがポッキリ折れてました…。
余談。圧入に失敗したクランクシャフトをハンマーでぶっ叩いて抜いたりしていたのですが、何も考えずそのまんま叩いてねじ山をダメにしてしまいました。
仕方ないのでダイスでねじ山を修正。初めてダイスを使いましたがけっこうな力が必要なんですね~!556と歯ブラシで削りカスを落としながらなんとか修正できました。
あと、M12のピッチ1.25のダイスって普通に売ってない。ストレートまで行ってようやく見つけました。
(STRAIGHT/ストレート) HSSダイス M12×1.25 18-8122
それでもってエンジン装着!!!
ちゃんと動きました…!!!
自作ガスケットのせいかケースのキズのせいか、ちょっとギアオイルが漏れますが、ちゃんと動きます。
壊れてから1ヵ月、色々な試行錯誤を繰り返しながらようやくここまでたどり着きました。自分で組み立てたバイクが動くって、とっても感動モノですね~~~!!!!
これでいつ壊れても直せます。どーんと来いですね。
AD02 ラクーン 後輪ロックしたので腰下を分解する
2019年最初の更新です。
事の始まりは大晦日。走り納めがしたいと思い、何だかんだで江の島へ向かう途中でした。ラクーンで246を走行中、突然後輪がロック!「やばい!」と思いクラッチを切って路肩に停める。幸いにもキックは普通に降りたので、少し待ってエンジンを再始動。エンジンは難なくかかったのですが、今思えばここで引き返すべきだった。
エンジン音がいつもよりうるさいし、なんか振動も増してる。ちょっとゴロゴロ言ってるような……でも普通に走るから大丈夫かな?なんてそのまま江の島方面へ行ってしまったのです。
違和感はあったものの、普通に走るので今日1日くらいは持つと思ってたのです。
そして、2度目の後輪ロック。今度はキックもびくともしません。押し掛けしようにもタイヤが滑るだけ。これはまずい……。
とりあえず近くにあったコンビニに停車。一緒に走る予定だったツーリング仲間に連絡し、とりあえずそのコンビニに合流することに。
完全に困った。とりあえず工具は積んでるのでシリンダーをばらして見ることに。
上の写真は別の日に撮った写真ですが、状況は同じ。シリンダ、ピストン共にキズは殆ど無い。で、クランクを動かしてみると完全に固着してる。
この辺でメンバーと合流し、散々ですねと雑談。腰上が死んでるだけなら、家に帰って予備のピストンとシリンダを持ってきて修理もできたけど、腰下じゃあどうにもならない。その日ツーリングは解散して自分は軽トラをレンタル。家までバイクを運ぶことに。
散々な大晦日だよ……。
レンタカー屋で軽トラを借りれたのはいいけどラダーなんかは勿論ない。近くにあったホームセンターでラダー代わりの板と固定用のロープを購入してなんとか積載に成功。板の長さは182でしたが乗せるにはかなりギリギリの長さでした。勾配が急すぎる…。あと、ケチって板の幅も短いの買ったからそれもしんどかったという。でもまぁ不幸中の幸いか、バイクは無事自宅の駐輪場まで帰ってきました。
そして年が明けて2019年。
初の腰下OHをします。
クラッチ。ここまでは見慣れた景色。
エンジンは殆どnsr系のと同じですが、クラッチがサークリップで止まってます。
クランクに止まってるナットが固い!
クランクケースセパレーターでクランクを割ります。元々入っていたボルトは曲げてしまったので適当なもので代用。きちんとボルトは3本で固定してあげないと簡単にひん曲がります。
(STRAIGHT/ストレート) クランクケースセパレーター 19-508
そうしてやっとこさクランクを割る。シフトのシャフトが上手い事抜けなくてかなり苦労しました。外に出てる部分が錆びてたからだと思う。40年近く前のエンジンは専用工具があってもかなり分解に苦労します…。
こびりついたガスケットもカッターでちまちまと削ってやりました。
お次の難関がクランクベアリングの引き抜きです。
ここでも専用工具の出番。
3本爪 パイロット プーラーベアリング ベアリングプーラー ギア ベアリング 抜き取り 直径16mm-38mm 整備ツール 品質保証
これだけベアリングを抜けそうな構造をしてるクセにそのまま使っても全然抜けません。
上の写真はそれを何とかするため、石油ストーブでケースを加熱しそのうえでプーラーで引き抜いています。
ベアリングよりもケースの方が熱で膨張するから(アルミ)その分ベアリングが外れやすくなるということ。
素手でケースを触れなくなるくらいまで熱したら、プーラーで思いっきり引き抜きます。すると「パキッ」という音と共にベアリングが外れます。大切なのはよく温める事。
ベアリングプーラーはオイルシールを引き抜くのにも使えます。
で、やはりこのエンジン、クランクベアリングが死んでました。
ケースを熱してクランクシャフトをハンマーで叩きまくってようやくケースからとれたのがこちら。
ベアリングの球がない!!???
3つくらい球がどこかに消えた。あと、鉄の破片みたいなのがベアリングに挟まってる!!
こりゃあ走る訳ないよな…というかこんなになるまでエンジンぶん回した自分も悪いか。
でも、なんか壊れ方に違和感があるんですよね。
ベアリングがここまで粉々なのにピストンは無傷っていう。普通ピストンが死んでからベアリングが死ぬんじゃあないのかなぁと。自分もここまで壊したのは初めてなのでなんとも言えませんが。
にしても壊れる原因の方はいくつも考えられるわけで、先日ポート加工したシリンダーが原因かもしれないし、燃料を混合給油にしてたことも怪しい。直キャブだったからそこからゴミを吸い込んだという可能性もあるかも。もしくはボアアップ自体に問題があったかも。ヘッドガスケットも自作したやつだし……。
しかしいずれにしても弄ってからすぐに壊れたというわけでもなく、ある程度は普通に走れていたんだからタチが悪い。
あとは部品の購入と組み付け。果たして自分にちゃんとできるかどうか…!!!