燃料警告灯をLED化する
発端はズーマーの燃料警告灯。
フューエルメーターがないズーマー。じゃあ何で燃料を確認するかと言うと、燃料警告灯というものがついています。
残り1リットルくらいになると光るやつですね。車で言うガソリンランプです。
で、これがそのセンサー。腐ったガソリンに浸かっていたのでいたのできったないですね…。
仕組みとしては、配線の先端にサーミスタがついているだけ。
サーミスタというのは水温計なんかでもよく使われる部品で、温度の変化で抵抗値が変化します。その抵抗値を読み取って出力するのが温度計になります。
そして今回はその逆の作用を使います。サーミスタに直接電気を流す。するとサーミスタが発熱し、抵抗値が減少する。抵抗値が減少したことで電圧が上がり、つながっている電球が点灯する。これが燃料警告灯です。
ガソリンが浸かっている間はサーミスタが冷やされるので電気を流しても抵抗値は下がりません。ガソリンがなくなりサーミスタが発熱できるようになると抵抗値が減少、電球が光るという訳です。
最初この仕組みを知ったとき目からウロコでした。サーミスタと言えば温度計というイメージしかなかったのですが、逆に電気を流してレベルセンサーにできるのか!!と。
裏を返せば燃料警告灯はガソリンの温度も測れるという訳です(意味はない)
とりあえず動作実験してみましょう。
ごちゃごちゃしてわかりにくいですが
12V――サーミスタ――電球――GND で繋がっています。
バッテリーを繋いでしばらくは電気が点きませんが、10秒くらいすると
点きました!単純な構造だ~~!
で!ここから本題。
燃料警告灯をLEDにしたい!という場合、この電球をLEDに換えただけではダメです。
LEDは少ない電圧で光ってしまうので、サーミスタを繋いでもそのままLEDが点灯してしまうのです。
どうしたらいいんだ……そりゃマイコンでも使えばできるだろうけど、こんな事にいちいち使いたくはない。ネットで記事を探していると。
先人がいました!どうやらリレーを電球代わりに入れてあげればLED化できるみたい。
なるほどな~~確かにその通り。
で、リレーですがそんなの手元にない……買いに行くのも面倒と思っていたら
ありました!!ズーマーのメインリレーです。
ECUレス化にともない使っていなかったのですが、ここでさっそく日の目を見ることになるとは
配線としては 緑/白と赤/緑(リレーから縦に出ている端子)がコイル側
赤/黒と赤(リレーから横に出ている端子)が可動接点側 です。
で、試したのがこちら
おおっできた!!!
電気を流してしばらくすると、カチッっという音とともにリレーが作動。LEDが点灯します。
12V――サーミスタ――リレー(コイルの方)――GND
12V――リレー(可動接点)――LED――GND
ですね。
キジマ(Kijima) インジケーターランプLED 12V 汎用 レッド 217-6037
まあ、そもそもズーマーの燃料警告灯はLEDなのでこんなことをする必要性はないのですが。お勉強の一つという事で……!