スマホ用のモバイルバッテリーでバイクのETCを運用する
高速料金の値上げが相次いでいます。もはや現金で高速を乗るなんて無理!そんな訳でETCです。
そもそもバイクの電装系から12vを取り出せばそのままETCは動いてくれる訳ですが、それだと配線を繋いだり外したり面倒です。
そこで持ち運びも入手も容易なスマホ用モバイルバッテリーでETCを動かしていきたいと思います。
こちらが完成品、スマホ用のケースにまとめています。
こちらが秋月で購入した5v12vコンバータ。プラスの12vとマイナスの12vを出力できるというものですがマイナスの方はは別に使いません。そもそもマイナスの電圧って何に使うんだろうか……?
これにUSBのメス端子を付けてUSBケーブルから給電できるようにしました。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-12337/
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-10972/
こちら裏側。着脱可能なタイラップみたいな感じになっていて、普通のバイク用スマホケースより取り外しも楽です
ちゃんとモバイルバッテリーで動きます!
そしてETCゲートでのテスト。無事通過できました!アンテナの感度も良好でゲートの2メートルくらい手前に来るともうバーが開きます。
この感度ならカバンに入れておいてそのままETC通過できそう(試してないけど)
5vからの変換だから電流足りるかなと不安でしたが問題無いようです。そもそもETCのヒューズは1A。大した電流は必要ないということでしょう。ETC運用のご参考までに。
ブレーキのエア抜きを楽にしよう~灯油ポンプで強制的に吸い出す~
先日購入したグランドアクシス、見た目は多少ボロですがちゃんと走ってくれるいいバイクです。しかし所々整備は必要な様子。
とりあえず一番気なったのがディスクブレーキの効き具合。
効かないわけじゃないのですがどうも渋い。おそらくピストンが錆びてうまいこと動かなくなっているのでしょう。フルードも劣化していそうなのでOHします。
パッドの残量は十分。このグランドアクシス、車体こそはボロいですが前のオーナーは基本的なメンテナンスはしっかりと行っていたようです。(駆動系はベルトカスなく綺麗、サス社外品に交換済み、カウルの割れはパテで補修している等々)
キャリパーからピストンを抜いてみるとそれなりに錆が目立ちます。
幸いフルード漏れはなさそうなのでピストンをピカールで磨いて組付けます。ピストンを入れる時はシャコ万で押し込んであげると楽に入ります(画像は無し)
そんなこんなで組付けてフルードを入れてエア抜き……なんですがこれが上手いこといかない!一般的な手順としては
リザーバータンク側のエア抜き
キャリパー側のエア抜き
と、分かってる、分かってるんだけど~~これが上手くいかない!!
いくらブレーキレバーをカコカコしても手ごたえがありません。フルード全部抜いちゃったからエアがしこたま入ってるせいでしょう。全く終わる気配がありません。
どうしよう……何かエアを抜くいい方法。。。ネットで探してみるとキャリパーの排出口にワンウェイバルブを付けるなんて方法がありましたがそんなものが都合よく家にあるわけもなく。そんな時
「あっ吸いだせばいけるのでは???」
キャリパーの排出口からフルードを強制的に吸い出してあげればエアも抜けそう。そこで使用したのがこちら
灯油ストーブのタンクに残った灯油を吸い出すためのスポイトです。
これの先にホースを付けて、スポイトを潰した状態で排出口に付ける!
この状態で排出口を開放してスポイトをベコベコして強制的にフルードをエアを吸い出します!
画像だと分かりにくいですが……ボコボコとエアを吸っていきます!これはすごい!!
二回も吸い出せばリザーバータンクは空になってしまうので気にしながら吸い出しましょう。
このやり方ならブレーキレバーを一切触らず吸い出すだけでエア抜きが完了します。今までの苦労はなんだったんだ???
この方法、めちゃくちゃ簡単でなおかつ安く仕上がるのでオススメです。
ディスクブレーキの苦手意識がなくなりますね。
VT250スパーダ リア フロントスプロケ交換
前々から鬼のように尖ったスプロケをしていたスパーダ、タンク補修の合間を縫ってスプロケも交換しちゃいます。
リアのシャフトは24㎜レンチ、フロントのスプロケは14㎜のレンチで外せます。
フロントは初整備なので死ぬほど固かった。シフト入れてもタイヤが空回りするくらいなので普通のソケットレンチで回そうとすると舐めます。ラズペネは必須。余裕があるなら吹いてから一晩おいて作業した方がいいです。
リアを外すとこんな感じ。
ダンパーは多少削れ後がありましたがわりと綺麗だったので再利用します。
で、リアスプロケを止めているボルトを外すのですがこれもまたガッチガチに締まっています。12㎜のナットと6角穴付きボルトで止まっているのですがまあ固い。ボルトはすぐに舐める可能性大なので安定のラスペネです。
それでも自分は1本半殺しに舐めました。
リアスプロケ新旧比較。
よくまあこんだけ使って折れないものです。リアについていたのがアルミ製だったためかなり摩耗しやすかったか?新品はスチールです。
こちらフロント。リアほどではありませんがかなり摩耗しています。
同時期に交換しているはずなのですが、フロントはスチール製のため摩耗が少ないです。
組付け。しっかりシャフトにグリスを塗る。
今回チェーンはそのままです。
かしめ用の工具を持っていないので。
とりあえずこれでしばらくは安心して乗れそうです。
VT250スパーダ ガソリンタンクの穴埋め補修
スパーダのガソリンにじみが以前から気になっていたのですがそろそろ許容できない状態になってきたので補修しようと思います。
燃料コックの隣あたりから垂れた跡があります。
したたってくるほどではありませんがこのまま放置しても穴が広がっていくだけ、なんとか修理したいと思います。
裏に手を回して触ってみると、どうも漏れ箇所のすぐ真上で漏れているみたい。塗装がブヨブヨに浮いていました。
タンクの取り外しは楽。シートとタンクを固定しているボルトを1本外すだけです。
ですが外して置いておいたタンクを2,3回ひっくり返してしまいズタズタな状態に;;
スパーダのタンクは安定感なさすぎる。本当は補修だけして終わりのはずでしたが塗装も一緒にする羽目になりました。
ここが問題の患部。塗装が浮いています。
塗装を剥がすとこんな具合。見事に穴が空いています。
この部分はちょうど窪んでいるので水が溜まるのでしょう。
まずは水とママレモン(これが結構効くらしい)で洗浄。長期保管車両ではないはずですが結構錆が出てきました。
良く乾かしてはんだを盛ります。
板金用のはんだが必要かと思いましたが普通のはんだで問題なく付きました。フラックスもしようしていません。
ダメ押しで上からオートウエルドを盛ります。ここまでやれば大丈夫でしょう。
キズを研磨後、塗装に入ります。タンクをつるしてアクリルのブラックを吹きます。その上からウレタンクリアーを吹きまくる!!
タンクの塗装にウレタンは必須です!缶スプレーだと高いし1回使い切りだけどこれはもう仕方ない。
で、塗る前からなんとな~く分かっていたのですがキズ跡が消えてません。400番で何となく磨いただけでは全くダメみたいです。
パテを盛るか、深く磨き込むべきなのでしょうが…今さら後戻りまで来ません。そのうちタンクパッドで隠します。
で、4回くらいウレタン吹いたところで完了とします。余ったウレタンクリアは他の手持ちの部品の防錆的な感じで使用しました。
バイクを水洗いしてそのままクリアーぶっかけても思いのほかいい感じにツヤツヤになるので雑レストアにいいかも。
白化した樹脂パーツにウレタン吹いてみたらなぜかツヤ黒になりました!耐久性は不明ですが意外といいかも??
そんなこんなでタンクは完成。とりあえず今のところ漏れも無く使えております。
4KN ギア〜STAGE6 ビッグキャブ/ノーマルキャブ用 2WAY ビッグリードバルブマニホールド 導入〜
先日ボアアップしたギアですが、どうもアイドリングが不安定なのでインマニから2次エア吸ってる?と思いインマニを交換します。
でもってせっかく交換するなら社外品の物を入れてパワーアップを狙います。
STAGE6 ビッグキャブ/ノーマルキャブ用 2WAY ビッグリードバルブマニホールド | KN企画 | スクーター・オートバイ・バイク 改造パーツ 輸入パーツの通信販売
KN企画から出ていました。
ノーマルキャブとビックキャブ対応とのことで、今はノーマルですが今後ビックキャブにするかもしれない事も考えると買っておいて損はないと思います。
物はこちら。説明書なんかは一切ないクセに箱だけは立派なものがついていました。
純正との比較。リードバルブはかなり大きくなりそう。
で、組み付けていくのですがここからが前途多難でした。
まずインマニを外します。
で、ノーマル用のアダプタをインマニにつけるのですが
ここ!L字型になってる所のボルトが入らない!インシュレーターをちょっと曲げただけで入るような隙間ではありません。あまり無理してゴム破れるのも怖いし…としばらく良い案を考えます。
そうだスタッドボルトで入れればいいじゃん
丁度CD50用に買っていたスタッドボルトがありました。これをあらかじめ入れてからナットでインシュレーターを固定します。
で、取り付け〜と思ったらインマニがシリンダーカバーに干渉する!!
インマニを削るのも面倒だし純正のリードバルブが付いていた台座を間に挟んで高さを稼ぎます。
取り付ける順番としてはこんな感じになります↑
これでシリンダーカバーには干渉しなくなりますが、純正の台座の内壁がビックリードバルブに干渉してつけられません!
で、キットをよくよく見ると小さいリードバルブと金具が入っていました。おそらくこの時のために使うものだと思います(なんせ説明書がない)
せっかくビックリードバルブにしたのにこれじゃあんまり変わらない様な…。まあそれでも純正のよりは面積を稼げますが。それに純正の台座を使うことで吸気抵抗も増えそう。
さらに純正の台座を使う関係でガスケットをもう一枚使う羽目に。急遽切り出しました。
これでようやく取り付け完了!
30分で終わる作業かと思っていたのに2時間近くかかってしまいました。
インシュレーターに負荷がかかるのを防ぐために適当なステーでキャブを保持してあげてます。こうゆうのすぐにもげますからね。
そしていざ走行!
前よりも回せるようになりました。メーター振り切って65くらい?ボアアップしてるにしては遅いですが必要十分にはなりました(以前は55が限界)
リードバルブ交換の効果は十分にあります。
純正のインシュレーターもよく見ると亀裂が入っていたので少なからず悪さをしていたのでしょう。
そして問題のアイドリングですが、これも解決。エンジンがある程度温まればエンストしなくなりました。
めでたしめでたし。
しかしこれだけ面倒な作業が必要なら説明書くらいつけて欲しいものです
自作電動バイク 禁断の中華リチウムイオンバッテリー導入!
以前自作したズーマーの電動バイク。
自動車用の鉛バッテリーを積んでいたのですがいかんせん航続距離が短い、重い、充電が面倒、足の置き場がない、倒すと危ない等々デメリットばかりの状態のためリチウムイオンバッテリーを導入することにします。
購入先は中国のアリパバドットコム。
後述しますが中国で買うならアリエクスプレスの方が良かったと思いますが、今回はアリババドットコムの方のレポートになります。
早速問い合わせ
購入にあたり業者にメッセージを送ります。
ドットコムの場合、バッテリーを選んで購入というよりはバッテリーの仕様(ボルト数、容量、サイズ、コネクタ等)をオーダーしてそれから実際にバッテリーを作ってもらう事になります。
今回は同じサイズの物を2個購入。急な故障が怖いので予備です。チャージャーも別に買いました。
仕様
48V25A
4Aチャージャー
コネクタなし
265*195*65mm
これは自分の欲しいサイズでバッテリーを作ってもらうことができますがその分割高になります。
自分はズーマーのステップ下にぴったりハマるサイズで作ってもらいました。
ジャストフィットです!これなら足の置き場が確保されます。
ステップいっぱいにバッテリーが積まれていた以前とは違ってだいぶスッキリしました!!!
これなら普通のバイク?に見えます笑
バッテリーの接続部分は8㎜丸形端子。
長時間走らない時は端子を外しています。カウルにボルトを挿したものをターミナル替わりにしてナット一つで着脱します。
後ろから見るとこんな感じです。
なんというか不気味。奇妙に長いスイングアームがなんとも言えません。
で、このバイク800wのハブモーターなのですが死ぬほど遅い。バッテリーがある程度満タンなら時速42キロ。電欠になってくると35キロしか出ません。800Wなので黄色ナンバーですが全ての交通に抜かされていきます。
自転車以上原付未満と言った感じでしょうか。
バッテリーの値段
いちおうオーダーメイドのバッテリーだからでしょうか、高いです!
バッテリー2個と充電器、送料含めて9万近くします!
というか送料がバッテリーの価格と殆ど変わらないのはどうゆうこっちゃ。
リチウムイオンバッテリーの感想
現在鉛バッテリーを使用している方は間違いなくリチウムにすべきです!!!
サイズは6分の1、重さは8分の1(体感)
リチウム導入により航続距離は60キロ!!時速は40キロ!
容量が同じものでもリチウムの方が最後までパワーが出ます。
リチウムイオン電池により間違いなくスマートなモビリティとしてのバイクが成立するでしょう。
安い買い物ではありませんがその分感動はあります。
で!この中華バッテリーの一番の不安要素である耐久性もとい安全性ですが……まだ買ったばかりのため不明です!何か不具合が出次第追記していこうと思います。
それではまた。
・参考
アリババドットコム
アリエクスプレス
石油ファンヒーターの修理〜燃焼しない〜
家で使っていた7年もののファンヒーター、先日白煙を上げて火がつかなくなってしまいました。
原因は大体分かっています。
バイクの腐ったガソリンの処理に困り、灯油に混ぜてストーブを動かしていたからです。
(自業自得)
とりあえず分解します。
プラスドライバー一本あればほぼばらせます。
燃料パイプは10mmのスパナで外しました。
ここからまずは燃料タンクの清掃に入ります
きったないですね。錆やらドロドロになった燃料やらが色々たまっています
ウエスでゴミや汚れを拭き取ります。うまく手が入らない部分もあるので完全にというわけにはいきませんが、大きなゴミは取り除いてあげました。
続いて本命の気化器。ここに燃料が送られ、ニードルの先端から燃焼室へ灯油が噴射されます。
バイクのキャブなんかと同じ感じですね。
まず蓋を外します。
これはペンチで引っ張ればとれました。
その更に奥に入っているのがニードル。やはり結構汚れています。
ここをカッターやヤスリで磨いて綺麗にしてあげて……
だいぶマシになりました。
そして組み立て
気化器のステーがちょっとややこしい意外は直感で組めます。写真を撮っておくとなお楽。
配線のカプラーは形状が全て分けられているし、色分けもされていて親切設計。ねじも同じサイズで統一されているようで非常に助かります。
そして仮組みしてスイッチオン!
最初こそ煙が出てきましたが無事燃焼してくれています。
いい感じに青くなってますね〜!
大丈夫そう、ということで組み上げます。
無事につきました!!
意外と簡単に直るものだな〜と思いましたがここで問題発生。
全然あたたかくならない。
設定温度を上げても全然熱くならないし、これはダメです。
仕方なくまた分解するはめに……。
つづく